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「暮しが仕事、仕事が暮し」
~河井寬次郎の思想を京都からニューヨークへ、そして世界へ~
2026年春、ひとつの歴史的な瞬間が訪れます。ニューヨークの「ジャパン・ソサエティ」において、20世紀日本を代表する陶芸家・河井寬次郎の作品が、「河井寬次郎 House to House展」として、本格的にアメリカで紹介されます。2026年3月10日から5月10日まで開催される本展では、京都・五条坂にある河井寬次郎の家から選ばれた代表作を含む130点以上が、海を越えてニューヨークへ。これほど多くの作品が海外(NY)において展示されることは今までありませんでした。
この展覧会の舞台裏と、作品が新たな土地で人々と出会い、共鳴していく過程を記録するドキュメンタリー映画をこの度、制作します。目指すのは、寬次郎の思想に触れ、心を動かされる日本、そしてアメリカの陶芸家や来場者の姿を通して、日本文化の本質を浮かび上がらせること。日本人の中でも失われつつある、「暮らしの中に美がある」という感覚や、ものと人との丁寧な関係性を呼び戻す試みです。
しかし、本作は独立した映画となるため、十分な制作資金を得ることが難しく、現在制作資金は足りておりません。そこで、河井寬次郎の美を「改めて日本人に知ってもらいたい」「世界に伝えたい」「未来に繋ぎたい」という想いを共にしていただける皆さまの力をお借りして、この映画製作を成し遂げたいと思い、クラウドファンディングへの挑戦を決意致しました。
私達と共に寬次郎の美を、思想を広めたいと願う、一人でも多くの方々にこのプロジェクトにお力添えをいただけましたら幸いです。あたたかいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
▲予告編(音声をオンにしてお楽しみください)
「日本を代表する美が、いまだ海を渡っていない―」
《河井寬次郎展 House to House》展の開催に至った経緯
今回、映画の企画・制作を手がける私、天野静子は1973年より、東京とニューヨークを拠点に、NHKのドキュメンタリー番組制作に携わってきました。ニューヨークに約25年間居住したのち帰国し、番組制作会社「オフィス天野」を設立。日米をつなぐ数多くの番組を手がけてきました。現在は一般社団法人日米芸術振興協会の理事長も務めさせていただいております。

一般社団法人 日米芸術振興協会 理事長
天野 静子(Shizuko Amano)
成城学園大学短期大学英文コース卒業後、NHKにおいて『新日本紀行』や『NHK特集』などの編集に携わる。1982年に渡米し、NHKニューヨーク総局にて『NC9』や『大統領選挙』等の編集を担当。『アメリカ大統領選挙ー民主党大会、共和党大会』ではNHK側のアメリカ編集責任者を務め、24時間衛星国際ニュースやハイビジョン開発プロジェクトにも参画した。
その後、NYのElectric Film社にて「日本部」を開設、責任者に就任。さらに番組制作プロダクションEast West Television, Inc.を設立し、NHKの番組制作に幅広く携わる。2007年に帰国し、2010年株式会社オフィス天野を設立。代表取締役・エグゼクティブプロデューサーとして『日曜美術館』やNHK Worldでの発信など、国内にとどまらない番組制作を行う。
これまで培ってきた映像制作の技術と、文化交流の経験を活かして日米の懸け橋となり、公共の利益に貢献することを目指し、2022年に一般社団法人日米芸術振興協会を設立。
そんな私が、河井寬次郎の孫であり、河井寬次郎記念館の学芸員 鷺珠江さんと初めてお会いしたのは18年前。NHKの番組制作の中でのことでした。それ以来、鷺さんとの交流が始まりましたが、あるとき「日本を代表する作家である河井寬次郎の単独展覧会が、未だ海外で開催されていない」と伺い、大変驚きました。
その後、番組を通じて知り合ったNYの「ジャパン・ソサエティ」シニアキュレーターであるミシェル・バンブリングさんに河井寬次郎を紹介した際「深い関心がある」とお話を頂きました。そこで、ミシェルさんの来日時に河井寬次郎記念館にご案内し、鷺珠江さんを紹介したところ、お二人はすぐさま意気投合。その出会いがきっかけとなり、今回の歴史的な展覧会開催へと至りました。

京都・五条坂の自宅兼工房=「家」から、ニューヨークにて「ジャパンハウス」のニックネームを持つもうひとつの「家」へ。ミシェルさんと鷺珠江さんの出会いから生まれた、《河井寬次郎展 House to House》展は、寬次郎の作品と思想が時空を超えて旅をする、またとない試みとなります。
―日本人が見失いつつある”美の原点”を―
映画製作にかける想い
美術、音楽、国際交流など、芸術と社会をつなぐ番組制作の経験から、いま確信していることがあります。それは、海外の人々が河井寬次郎の作品に魅了される姿は、私たち日本人が見失いつつある「美の原点」を映す鏡になる、そう信じています。

「呉洲刷毛目大壺(ごすはけめおおつぼ)」昭和14年頃(1939年頃) 本人49歳頃
これまで数多くの日本美術展を手がけてきたミシェルさんは京都の河井寬次郎記念館を訪れた際、作品が日常の中に溶け込み、暮らしを支えている姿に強く心を奪われ、「世界がまだ知らない日本美術の本質が、ここにある」と確信しました。
私はそんなミシェルさんの言葉を聞いたとき、「こんな風に海外の人々が河井寬次郎の作品に魅了される姿を映像として残したい」そう思いました。
この映画の大きな特徴は、作品そのものだけでなく、寬次郎の思想に触れ、心を動かされるアメリカの陶芸家や来場者の姿を通して、日本文化の本質を浮かび上がらせる点にあります。茶会で寬次郎の器を手に取る人々、作品と初めて向き合う陶芸家たち、その瞬間に起こる化学反応を、丁寧に記録します。

「三色打薬双頭扁壷(さんしきうちぐすりそうとうへんこ)」昭和36年頃(1961年頃)本人71歳頃
分断が進む現代において、「自他合一」という寬次郎の精神が、いかに普遍的な力を持つのか。それを映像を通して世界に問いかけたい。それが本作に込めた強い想いです。
「想いを共にするみなさまと寬次郎の美を呼び戻したい」
河井寬次郎の思想を未来につなぐために
河井寬次郎の美と思想は、本来、時代や国境を超えて共有されるべきものです。しかし現代の日本において、その価値は必ずしも十分に語られ、伝えられているとは言えません。効率や成果が重視される社会のなかで、「暮らしの中に美がある」という感覚や、ものと人との丁寧な関係性は、少しずつ見失われつつあります。
一方で、世界に目を向けると、河井寬次郎の作品や思想に深く共鳴し、その本質を理解しようとする人々が確かに存在します。今回のニューヨークでの展覧会は、そのことをあらためて私たちに示してくれる機会でもあります。

ジャパン・ソサエティ
寬次郎の美に触れ、心を動かされた一人ひとりが、その想いを受け取り、次へと手渡していくこと。その連なりこそが、寬次郎の美を「生きたもの」として未来へつなぐ力になると考えています。
この映画は、単なる海外での展覧会の記録ではありません。外国人のまなざしを通して、日本人自身が失いかけている感性と誇りを取り戻す試みでもあります。「暮らしの中にこそ美は宿る」と信じた寬次郎の思想は、「美しく生きるとは何か」「仕事と暮らしをどう結び合わせるのか」という、私たち一人ひとりへの問いかけでもあります。
皆さまからご支援いただいた資金は、主に以下の用途に充てさせていただきます。
<目標金額>
500万円
<資金使途>
・京都およびニューヨークでの撮影費・渡航費・滞在費
・編集、整音、カラーグレーディングなどのポストプロダクション費
・翻訳、字幕制作
・権利処理に関わる費用
※All in方式でのクラウドファンディングのため、集まった資金の金額に関わらず差額は自己資金等で補填し、プロジェクトを実施いたします。
本来必要とされる総制作費1300万円すべてをクラウドファンディングで賄うことは難しく、自己資金や他の助成金と併用しながら進めていく予定です。皆さまからのご支援は、この先100年残り続ける本作の完成度を大きく左右する、かけがえのない力となります。
今回の挑戦はニューヨークで展覧会が実施される、このタイミングだからこそできるまたとない機会です。どうかみなさまからのあたたかいご支援を、よろしくお願いいたします。
完成した映画は、日本国内での上映にとどまらず、アメリカやヨーロッパ、アジアでの映画祭、美術館、教育機関での上映を目指しています。
河井寬次郎の思想を起点に、日本の美意識や民藝の精神を世界と共有し、文化を通じた対話と相互理解を深めることが最終的な目標です。

河井寬次郎
「何といふ今だ 今こそ永遠」
寬次郎が残したこの言葉のように、時代を超えて輝く美と思想を、次の世代へ、世界へと届けたい。本作が、芸術を通して国境を越え、人と人とを結び直す小さなきっかけとなることを、心から願っています。
そして最終的には、一般社団法人日米芸術振興協会から「100年先の君たちへ残したいもの、伝えたいこと」を理念として、4K映像で制作したこの映画を無償で貸し出していくことを目指しています。国立国会図書館など、しかるべき信頼できる場所に保存し、未来へと受け渡していきたいと考えています。
―美は日常の中に息づくもの―
河井寬次郎について
河井寬次郎(1890–1966)は、20世紀日本を代表する陶芸家であり、木彫、建築、デザイン、詩人、文筆家としても知られる、極めて多面的な表現者です。

河井寬次郎
島根県に生まれ、京都を拠点に活動した寬次郎は、中国古陶磁に学んだ初期作品から、柳宗悦らと共に民藝運動を牽引した時代、そして戦後の自由闊達で生命力あふれる造形世界へと、時代とともに作風を大きく変化させながら、日本美術の地平を切り拓いてきました。
彼が生涯を通して問い続けたのは、「美とは何か」「人はどう生きるべきか」という根源的なテーマでした。「暮しが仕事、仕事が暮し」という彼の言葉に象徴されるように、寬次郎にとって美は、美術館の中だけにあるものではなく、日々の生活そのものの中に息づくものでした。
京都の河井寬次郎記念館は、寬次郎が自ら設計し、実際に暮らした家です。木の温もりと洗練が調和した日本建築であり、生活と創作が一体となった空間です。「暮しが仕事、仕事が暮し」という思想こそが、彼の美学を最も雄弁に物語っています。
一般社団法人 日米芸術振興協会
理事長
天野 静子(Shizuko Amano)

1973年より約半世紀にわたり、東京、米国ニューヨーク、そして又東京と居住し、主に美術、音楽などの芸術および英語教育関連、国際関連の番組制作に携わってまいりました。そのような経験から「諸外国の人々と日本人が交流を深める懸け橋になりたい」と願い、2022年に「一般社団法人日米芸術振興協会」を設立いたしました。
今回、《河井寬次郎展 House to House》展の開催が決まった時、海外の方々が河井寬次郎の作品に魅了される姿を、海を渡って日本のみなさまに、そして時空を超えて未来を生きるみなさまに映像を通して届けたいと思いました。世界で進むデジタル化で映像の保管技術が格段に進歩した今、映像で記録を残す意義は更に深まったと思っています。
「100年先の君たちへ残したいもの、伝えたいこと」を財団の設立理念として、現代だけでなく未来の多くの人々に残したい、伝えたいと願っております。
「河井寬次郎の美を100年繋ぐ~京都からNYへ」(仮)
映画制作、皆さまからのご支援、ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

河井寬次郎記念館学芸員
鷺 珠江
「応援ではなく、心よりの御礼メッセージ」
このたび、日米芸術振興協会様にて、このように河井寬次郎の記録映画をおつくりくださることとなりました。きっかけは初めての海外進出となるNYのジャパン・ソサエティにての130点以上の作品による河井展開催です。Kawai HouseからJapan House(ジャパン・ソサエティの愛称)へという海を渡る一大イベントを中心に、河井の人物、仕事を紹介くださる60分の記録映画です。日米芸術振興協会の天野静子さんは、NHKの美術番組をおつくりになるオフィス天野の代表でもあり、当館も私もこれまでに大変お世話になり、深く河井を敬愛くださっています。同協会を設立された意図としては、商業的な映像としてではなく、100年後の世界中の若い人や子供たちにも見てもらえる美術文化の教材となる映像を残し、活用してもらおうというものです。女気!?溢れる天野さんは、NYでの撮影も敢行くださり、現在も撮影中です。
その映画の完成、いろいろな場所での映写会、そして未来の人たちに見ていただくためにも、皆さまのご協力を頂戴できればと、厚かましくも願う次第です。
今年は祖父寬次郎の没後60年にあたります。そんな節目でのこのような大きな出来事に関わってつくづく思うことは、寬次郎の言葉の「ひとりの仕事でありながら、ひとりの仕事でない仕事」です。
作品は河井の生み出したものではありますが、本人亡き後60年が経っても、こうして多くの方々に関わっていただいて、今日があります。展覧会が開催され、映像を未来へ残そうとしてくださっています。
本人は既に泉下にてお礼をお伝えすることが出来ず申し訳ありません。その本人に代わりまして、そして河井家を代表いたしまして、心より厚く御礼を申し上げたいと存じます。ありがとうございます。

ミシェル・バンブリング
ジャパン・ソサエティー・ギャラリー ディレクター
2026年春(3月10日~5月10日)、ジャパン・ソサエティにて「Kawai Kanjirō: House to House」展を開催できますことを、心より光栄に存じます。本展は、河井寬次郎の芸術的歩みを紹介するアメリカ初の個展であり、あわせて、彼のコレクションが日本国外で公開される初めての機会となります。
本展を、河井寬次郎記念館の学芸員であり、ご令孫でもある鷺珠江氏と共同で企画できましたことは、私にとって大きな喜びであり、かけがえのない経験となりました。本展では、20世紀半ばにおける陶芸、墨、木彫、ブロンズ作品にわたる革新的な創作の軌跡をたどりながら、陶芸家としてのみならず、芸術家、思想家、詩人としての河井の卓越した才能をご紹介いたします。
このドキュメンタリーは、河井が生き、創作に向き合った世界。住まい、地域の風景、そして彼が深く愛した京都の精神を映し出しています。また、河井の作品がアメリカの観客に紹介される場であるジャパン・ソサエティ、さらにはニューヨークの街の様子も織り込まれていきます。
私たちは、河井寬次郎が日本の陶芸および近代美術に与えた重要な影響を、より広く、より深く伝える長編映画の制作を目指しています。本映画の実現に向けてご支援くださった皆さまに、心より深く感謝申し上げます。

日本民藝館常務理事
杉山 享司
世界的な陶芸家として、また民藝運動を代表する人物として知られる河井寬次郎。その創作活動は陶芸や民藝の範疇を超えるものでした。さまざまなものに美を見出した河井は、その喜びを陶器のみならず、木彫、家具、建築、書、そして言葉や文章に刻んでいったのです。まさに、河井こそは稀代の表現者だといえるでしょう。
そのような河井の創作活動を紹介する海外初となる大規模な展覧会が、今春ニューヨークのジャパン・ソサエティで開催されます。そして、それを記念して河井の生きざまや暮らしぶりを紹介するドキュメンタリー映画が、日米芸術振興協会によって制作されることになりました。
つきましては、その映画制作に向けたクラウドファンディングが立ち上がりましたので、どうか多くの方にこのプロジェクトにご賛同をいただき、共感の輪の中に加わって頂けましたら幸いに存じます。この映画は世代や国境の壁を越えて、多くの人々に明日への希望と勇気を与えてくれるに違いありません。
※ご支援確定後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。
※支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。
※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。
※河井寬次郎の孫にあたる鷺 珠江様からプロジェクトを行うこと、名称と画像掲載を行うことの許諾を取得しております。
© 2026 一般社団法人日米芸術振興協会. All Rights Reserved.
Works by Kawai Kanjirō (河井寬次郎): © The Heirs of Kawai Kanjirō. Licensed by and courtesy of Kawai Kanjirō’s House (河井寬次郎記念館)
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