2025年12月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ある日の夜中に同じクラスの子供達17人が突然家から飛び出し姿を消す。クラスで残ったのは先生と男子生徒1人。一体17人に何が起こったのか。先生と男子生徒は何か知っているのか。全米でスマッシュヒットしたサスペンススリラー。
担任教師のジャスティン(ジュリア・ガーナー)、校長のマーカス(ベネディクト・ウォン)、男子生徒アレックス(ケイリー・クリストファー)、消えた生徒の父親アーチャー(ジョシュ・ブローリン)など登場人物を同じ時間軸でそれぞれの視点で描く、所謂多視点構築映画だ。
前半こうした登場人物のそれぞれの視点で17人が消えた理由を探っていく構成は面白く、サスペンス映画として引き込まれる。またこの時点でホラー要素はほとんど無い。ところが多視点の人物が多く、17人が消えた理由とはほぼ接点のないエピソードもあり正直飽きてくる。
多視点構築の代表作といえば黒澤明の「羅生門」があり、同じ出来事も視点を変えれば全く違う意味合いがあることを描いたサスペンス映画の傑作で、羅生門効果という学術用語にもなった。一方この映画の多視点は視点を変えているだけで意味合いが違うわけではない。だから多視点でも飽きてきてしまうのかもしれない。
後半、見るからにシリアルキラー的なキャラクターが登場しトーンが一変するのだが、ここからはコメディー映画にしか見えないのだ。
このあたりからホラー要素が強まり、前半のサスペンススリラー的な考察はどこかへ行ってしまい破綻。ラスト周辺に至ってはドタバタコメディで爆笑。(まあ、他は誰も笑っていないのだが)。
そもそも17人がどこへ向かったのかは防犯カメラを分析すれば分かるようなものであるようにも思え、リアリティに欠ける。
多視点の人数が多いからか2時間超えは長すぎるし、1時間半にできる内容。サスペンス映画として謎解きの面白さはなく気を衒ったホラー映画の印象が強い。
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