米経済活動はこの数週間、ほとんど変化が見られず、雇用水準もおおむね安定を維持したと、連邦準備制度理事会(FRB)が最新の地区連銀経済報告(ベージュブック)で指摘した。
15日に公表されたベージュブックによれば、個人消費は総じて若干減少した。物価の上昇が続いており、いくつかの地区では投入コストの上昇ペースが加速したとの報告があった。
「多くの地区で関税に伴う投入コスト上昇が報告されたが、そうしたコスト上昇分が最終価格に転嫁される度合いはさまざまだった」と記述された。一部企業は顧客維持のため販売価格をほぼ据え置いた一方、輸入コストの上昇分を消費者に完全に転嫁した企業もあるという。
今回のベージュブックは、12地区連銀が10月6日以前に収集した情報に基づき、サンフランシスコ連銀がまとめた。経済活動について3地区がわずかないし緩慢な拡大を報告。5地区は変化なし、4地区はやや軟化したと報告した。
成長見通しも地区によって異なり、今後6-12カ月で需要が上向くと予想する調査先もあった。ある地域では、政府機関の長期閉鎖は成長のリスク要因になるとの指摘があった。
政府機関の閉鎖で主要な経済指標の発表が遅れており、企業と消費者の実情に関する聞き取り調査報告の重要性が高まっている。
労働市場
大半の地区で、レイオフや自然減により従業員数を削ったと報告した雇用主が増加。需要の減退や経済の不確実性の継続、人工知能(AI)分野への投資が要因として挙げられた。一方、採用活動を行った企業は、人材確保はより容易になったと報告したが、業種によっては採用難に直面した。
「最近の移民政策の変更により、ホスピタリティーや農業、建設、製造業の分野では複数の地区で労働力の供給が逼迫(ひっぱく)していると報告された」とベージュブックは記した。
原題:Fed’s Beige Book Finds US Economic Activity Little Changed (3)(抜粋)
(ベージュブックの内容を追加し、更新します)
