連続テレビ小説「あんぱん」のメーンビジュアル。ヒロイン・のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)(C)NHK
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女優の今田美桜(28)がヒロインを務め、9月26日に本編最終回(第130話)を迎えたNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)の同時・見逃し配信サービス「NHKプラス」における視聴数が、期間平均(全話平均)&単話(1話)ともに、歴代連続テレビ小説・大河ドラマ含む同局の全ドラマの中で過去最多をマークした。6日、同局から発表された。
「あんぱん」全130話の平均視聴UB(ユニーク・ブラウザ)数は60・4万を記録。従来の全話平均1位だった2024年度前期の朝ドラ「虎に翼」(全130話)の49・6万UBを大幅に更新した。
「あんぱん」の中で最も平均視聴UB数が高かった回は、朝田メイコ(原菜乃華)と辛島健太郎(高橋文哉)の思いが通じ合った第93話(8月6日)の79・8万。「広島平和記念式典」のため、本放送のオンエアが15分前倒しになり、見逃した視聴者も少なくなかったとみられる。従来の単話1位だった今年の大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」初回(1月5日)の72・8万UBを抜いた。
20年4月のサービス開始以降、NHKプラスで配信された全ドラマのうち、タイトルごとの全話平均視聴UB数で比較。UBとは、ウェブサイトを訪問した重複のないユーザー数。同時または見逃し配信における視聴数(放送当日から見逃し7日間の数値)を集計した。
NHKプラス最多視聴数を叩き出し、配信視聴全盛を印象づけたが、「あんぱん」はリアルタイム視聴も好調。最終回の平均世帯視聴率18・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。番組最高を塗り替え、有終の美を飾った。
制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサーは「半年間、『あんぱん』を多くの方々にご覧いただき、愛していただけたこと、チーム一同喜んでいます。本当にありがとうございました」とお礼のコメント。
「放送100年、そして戦後80年に、この物語を届けられたことにあらためて感謝いたします。親子や三世代で見ていますという声も多く頂いたほか、連続テレビ小説では初めての海外直後配信も実現し、海外からも多くのご好評を頂くことができました。放送は終わりましたが、10年後も20年後も皆さんの日常のどこかに『あんぱん』がお守りのように在り続けているとうれしいです。またいつかどこかでお会いできますように。ほいたらね!」と結んだ。
「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛けた朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、戦争に翻弄されながら激動の時代を生き抜き、「逆転しない正義」にたどり着く柳井夫妻、のぶと嵩の軌跡を紡いだ。
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