テイラー・スウィフトによる特別上映イベント映画『The Life of a Showgirl(原題)』が北米興行を席巻し、週末興行収入で首位デビューを飾った。スウィフトのチームと配給パートナーAMCシアターズの推定によると、3,702館で上映され、3,000万ドル前後(約46億円)の興収を見込んでいる。競合他社の予測では3,500万ドル(約51億円)を超える可能性もある。
テイラー・スウィフト新作映画『The Life Of A Showgirl』北米初登場1位【全米興収】
一方、ドウェイン・ジョンソン主演の総合格闘家マーク・ケアーの伝記映画『The Smashing Machine(原題)』は初登場で低調スタートとなった。3,345館で公開されたものの、金曜の興収は270万ドル(約3.9億円)にとどまり、週末累計は600万ドル(約8.8億円)程度と予想されている。当初は1,200万〜1,400万ドル(約17億円〜20億円)が見込まれていたことから、期待には届かない結果となった。
『The Smashing Machine』は、観客評価CinemaScoreで「B-」と低調。批評家からはRotten Tomatoesスコア77%と一定の評価を得ているものの、観客の反応は今ひとつで、初週末は3位に留まる見込みだ。主演ジョンソンにとっては賞レースを狙った意欲作だっただけに痛手となる。
対照的に、『The Life of a Showgirl』は観客から最高評価「A+」CinemaScoreを獲得。2023年の記録的大ヒット・コンサート映画『テイラー・スウィフト: The Eras Tour』に続き、再び熱狂的な支持を受けた。初日金曜日の観客の9割近くが女性だったという。
スウィフトのチームは『The Life of a Showgirl』のプロジェクトを公開直前まで秘密にしており、9月19日にSNSで突如、10月3日〜5日の3日間限定上映を発表。同時に前売り券を「12時12分」に発売するという、彼女の“数字へのこだわり”を生かした戦略を展開した。
本作は12枚目のアルバムのプロモーションを兼ねており、プレミアム上映ではより高額なチケットが設定されている。
内容は、新アルバム収録曲のリリックビデオやMV、舞台裏映像で構成され、シングル曲「The Fate Of Ophelia / ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」の世界初公開ミュージックビデオも収録。89分の映像体験は「コンサート映画でもドキュメンタリーでもない、新しい形のシネマ体験」と評されている。