【めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作】
僕たちは何もしてないのに、激チャラ大学生が襲いかか
ってきます、そしてなぜか勝手に死んでいきます(涙)
真顔で観てたら一瞬で笑顔が咲く無敵ホラー、開幕ッ!画像1

まずは何も言わずに、このポスターを、まじまじと眺めてください。

なにを感じますか――?

10月3日に公開される「ハンサム・ガイズ」。かなり怖がりの筆者(映画.com編集部員)は、このポスターに完全にビビッて本編を見始めたのですが、感想は……

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映画館で久々に、腹抱えて笑いました! 笑顔が一瞬で咲く無敵の映画ですよこれ!!

めちゃくちゃ笑って、すんげえ~楽しかった強刺激作。魅力をたっぷり解説するので、かじりつきながら映画館へ急ぎやがれ!

【予告編】殺人鬼? いや、俺たちはただの――

【めちゃくちゃ良かった(バカデカ声)】強面殺人鬼の
強烈ホラー!?いや違う、トホホ系腹筋崩壊無敵ホラー!(左から)自称“セクシーガイ”のサング&“タフガイ”のジェピル(左から)自称“セクシーガイ”のサング&“タフガイ”のジェピル

予告編を見れば、ホラーとユーモアが奇跡の塩梅で配合された、唯一無二の雰囲気が分かってもらえるはず!

●【めちゃくちゃ刺激的】
夢のマイホーム生活にウキウキしていた、ムキムキな強面ふたり 湖で溺れる女の子を助ける→殺人鬼扱い→女の子の友人たちが襲撃してきて、なぜか勝手に死んでいく!?(超迷惑)顔が怖過ぎる顔が怖過ぎる

主人公は、自称“タフガイ”のジェピル(演:イ・ソンミン)と“セクシーガイ”のサング(演:イ・ヒジュン)。ふたりは夢のマイホームを購入し、新生活にウキウキ。しかし、その“恐ろしいルックス”ゆえ、周囲に誤解され続けてきました。

ふたりはある夜、湖で溺れる女子大生・ミナ(演:コン・スンヨン)を助けますが、ここからがさあ大変。彼女の友人である大学生たち(絵に描いたようにチャラついたヤツら)が、ふたりを(顔面が恐ろしいので)殺人鬼と断定し、「ミナがさらわれた!」と大騒ぎです。

ジェピル&サングを殺人鬼だと信じて疑わない大学生たちジェピル&サングを殺人鬼だと信じて疑わない大学生たち

大学生たちは、ミナを奪還しようとハンサム・ガイズのマイホームにカチコミ開始。武器を手に襲いかかり、あり得ないアクシデントが重なり、大学生たちは次々と勝手に(&超リズミカルに)死んでいくのです……!!

ふたりはほぼ突っ立ってるだけなのに、輝かしい未来が待つ若者たちがバッタバタ死ぬ異常事態。さらには、家の地下室に封じられていた古代の悪霊が目を覚まし……一体これからどうなるの(涙)!?

●【めちゃくちゃ高評価】
観客の口コミ殺到→韓国で、2024年公開韓国映画の興収ランキングTOP10入り! 世界の映画祭で絶賛の嵐地元警察も戦々恐々!?地元警察も戦々恐々!?

斬新な物語に、本国では腹筋が崩壊した観客の高評価と口コミが殺到。2024年に公開された韓国映画の興行収入ランキングで、堂々のTOP10入りを果たす、爆発的な人気を誇りました!

勢いそのままに、第57回シッチェス・カタロニア国際映画祭でコンペティション部門の観客賞を受賞したほか、各国の映画祭で絶賛を浴びることに!

●【めちゃくちゃパワーアップ】
実はあの超人気作品「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」のリメイク! オリジナル版にオカルト要素をプラス、コメディ要素マシマシに画像7

ここまで読んで、映画ファンのなかにはピンときた方もいるはず。実は本作、カルト的な人気を誇るカナダ映画「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」(2012)のリメイク作品なんです。

オリジナル版は日本でもアツい支持を集めていますが、本作もきっとファンを唸らせるはず! 笑いと恐怖がマリアージュした設定、芸術点の高い恐怖描写など、オリジナル版の良さがしっかりガッツリ継承されていますから。

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しかし「そのまま」なわけではなく、後半のドライブ展開が凄まじい! 「ヤギの悪霊」などのオカルト要素がプラスされ、コメディ要素もマシマシになり、「コメディもホラーも恋愛も」と全ジャンルを網羅した欲張りな仕上がり。

さらにはオリジナル版とは異なる結末になっているため、ファンも未見の人もみ~んな要チェックやで!!

……と、この一文に「大丈夫なのか?」と不安になるかもですが、ご安心ください。めっちゃ楽しかったですよ!

【ホラー絶対NGの人はどう見た?】初めてホラーで
“死ぬほど”笑った! ゾクゾク&爆笑のリズムの虜に画像9

「本当に観て損しないの?」と疑り深い人のために、2種類のレビューをお届け。まずは「ホラー絶対NG」を公言する映画.com編集部員のものから。

ポスターを見て「絶対無理無理無理」と唱えながら劇場に入っていきましたが、果たして!?

●筆者紹介

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●【ギャップが最高】恐怖シーン直後に意地でも差し込まれる“笑い” どっちも諦めない欲張りな姿勢に「やりやがったな!」画像11

震えながら鑑賞し始めたのですが、鑑賞中はシンプルに、声出して死ぬほど笑ってました!

なにより、恐怖シーンの直後に、意地でも差し込まれる“笑い”が絶品で、“緊張と弛緩のジェットコースター”が病みつきになり、ホラーNGそっちのけで最後まで夢中に!

湖で溺れ、ジェピル&サングに助けられる大学生・ミナ湖で溺れ、ジェピル&サングに助けられる大学生・ミナ

大学生たちが勝手に死んでいくシーンにはもちろんゾクゾクしつつも、見事なまでに「死のループに喜び勇んで飛び込んでいく!」感じなので、不謹慎ながら吹き出しちゃうシーンも多くて良きでした。

さらには全シーンで「キャストもスタッフも全員ノリノリ」「映画を作るのが楽しくてしょうがない」という感じがビシバシ伝わってきて……好きなことを追求しまくってできた(であろう)結末を眺めながら、筆者は「やりやがったな!」と満面の笑みを浮かべっぱなしでした!

●【キャラが最高】“タフガイ”ジェピル&“セクシーガイ”サングが不憫過ぎて愛おしい めちゃくちゃ良い人たちなのに、金田一&コナン並に、周囲でバタバタ人が死んでいくのが面白すぎる(不謹慎)画像13

そしてやっぱり何といっても、キャラが“不憫かわいくて”イイ!

ジェピルとサングは基本善行を積んでいるのに、初対面の人々からは「間違いなく犯罪者」「誘拐犯」「指名手配」などと言われ、序盤から吹き荒れる風評被害と誤解の嵐に笑いが止まりません。

さらには、金田一&コナンもドン引きレベルで、周囲でバタバタ人が死んでいく、このシチュエーションの不運さが最高過ぎるんです。

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なかでも筆者のお気に入りは、“セクシーガイ”サング。料理が好きで、皿洗いの時に音楽を流してダンスして……もうシンプルにかわいい。殺人鬼だと思い込んでいた自分を許せなくなるほど、トップレベルの癒し系キャラなので、サングに出合えたことを“映画の神”に感謝したいくらいでした。

ジャンルとしてはホラーなので、しっかりと震撼しつつも(観てて手汗はすごかったですよ)「笑ったこと」が記憶の大部分を占めるくらい楽しい映画でした!

【ガチホラーファンはどう見た?】オリジナル&ホラー
&韓国映画ファンも満遍なく楽しめる“大好きな作品”画像15

最後は、オリジナル版「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」を絶賛する人間食べ食べカエルさんのレビューをお届け。

Xフォロワー18万人越えのインフルエンサーとして、そしてホラーファンとしての視点で、本作をどう楽しんだのか、ハイテンションで語ってもらいました。

●筆者紹介

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●“人が死ぬ究極のすれ違いコントのようなシチュエーション” オリジナル版は「これ以上の飛び道具ホラーは作れないだろ」と思うほどに大好き大学生が粉砕機に…「タッカーとデイル」にもあった衝撃シーン大学生が粉砕機に…「タッカーとデイル」にもあった衝撃シーン

「タッカーとデイル」は画期的なホラー映画だった。人が死ぬホラーと言えば当然殺す側がいて、それが作品のアイコンになるのが常套的だ。

しかしこの映画は、殺人鬼「っぽい」人がいるだけで、特に何も害になることはせず、彼らとたまたま出くわした若者たちが勝手に暴走して自滅していくという、人が死ぬ究極のすれ違いコントのようなシチュエーションを編み出したのだ。

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殺人鬼不在の映画は、これまでにも「ファイナル・デスティネーション」シリーズや、「マッドネス 狂乱の森」といった作品もあったが、殺人鬼みたいな見た目にビビって右往左往するという、限りなく殺人鬼有りのホラー様式に近づけたうえで、その根本部分をハズして笑いを取るという作りは唯一無二のアイデアで、他に類を見ない面白さを確立することに成功していた。

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これはもう出オチに近いというか、この1回しか許されない面白さ。だけどシナリオも完璧で、これ以上の飛び道具ホラーは作れないだろ、と思うほどに大好きな作品だ。

●主演は“2大韓国暴力サイコパス”!? アグレッシブな顔とのギャップ、よりチャーミングさが強化されたリメイク版も大好き画像19

そんな中、韓国からなんと「タッカーとデイル」のリメイクが誕生した。しかも殺人鬼に間違えられるふたりを新たに演じるのはイ・ソンミンとイ・ヒジュンという超ベテラン!

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オリジナル版の髭モジャ&シンプルに怖い人という印象から、2大韓国暴力サイコパスというイメージに華麗に切り替え。韓国映画と言えばやはりバイオレンスだしね。本作の主演ふたりも物騒な映画に沢山出て、物騒なキャラを何度も演じてきた。

アグレッシブな顔の役者が実際は凄くいい人で、しかもかわいらしいというギャップが全開で、もう彼らが画面に映るだけで大笑いしてしまう。

ご安心ください、犬は無事です!ご安心ください、犬は無事です!

特に冒頭でふたりが買い物する際の必要以上に厳つい顔と、その後に車に乗り込んでからの微笑ましいやり取り(ヒジュンさんに抱かれている犬も超かわいい!)、ふたりが助けた女性が山小屋で彼らと対峙して死ぬほど怯えてからの打ち解け合いと、それを外から不安げに監視する若者たちの絶妙なすれ違いは腹を抱えて笑った。

オリジナル版も完璧だが、よりチャーミングさが強化されたリメイク版も大好きだ。

●オカルト要素全開の後半は、予想のはるか上を行くぶっ飛び具合! 人間同士の諍いに悪魔が乗り込んでくる一大お祭りホラーに突入後半、超展開後半、超展開

韓国作品らしい味わい・愛嬌を混ぜつつオリジナルに忠実に沿う前半から一転して、後半はもう完全に別物の映画になる。これが予想のはるか上を行くぶっ飛び具合で、まさかこんな凄まじい絵面が拝めるとは夢にも思わなかった。

ご安心ください、犬は無事です!(2回目)ご安心ください、犬は無事です!(2回目)

少し踏み込んで書くとオカルト要素が全開になり、元の内容とは別ベクトルで突き抜けた楽しさが体験できる。人間同士の諍いに悪魔も乗り込んできて、完全に「死霊のはらわた」(特に2)を意識したような一大お祭りホラーに突入するのだ! 元の面白さを再現するだけでなく、その上で全力でアクセルを踏み込む前のめりな姿勢が素晴らしい!

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原作に忠実でありながら、良い意味で明後日の方向にカッ飛ぶという離れ業を成功させた作品。オリジナルのファンも、ホラーファンも、韓国映画ファンも満遍なく楽しめること間違いなし!

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