歌手の堀内孝雄が、10月4日からBS10プレミアムでスタートするオリジナル音楽番組『STORIES~歌に刻まれし物語~』(土曜午後6時)の記念すべき第1回目のアーティストとして登場する。収録を行ったなかで、自身の音楽人生を振り返った。

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「STORIES~歌に刻まれし物語~」は、アーティストの音楽人生を振り返りながら、名曲を披露していく音楽番組。収録は約7時間に及び、堀内は「こんなに長いとは思いませんでした」と笑ったが、それはデビューから53年を刻む濃密なキャリアの証とも言える。

「(番組の)スタッフさんがみんな良い人ばっかり。それについついだまされて(笑)。普段あまりしゃべらないことを含めて、曲と一緒に網羅する。よくそんな番組を作ろうと思ったなと。蓋を開けたら良いものになると思います」

 大阪・阿倍野区の大衆食堂「大和屋」の3人兄弟の末っ子として、1949年10月27日に生まれた堀内。音楽の原点は、食堂の棚に置かれたラジオから流れてくる歌謡曲だった。

「僕は、食堂の子どもとして育った。親父はポータルラジオを1日かけっぱなしで、当時流行った曲がどんどんかかるんです。だから、歌を歌うことが楽しくなりました」

 1971年に谷村新司さん、矢沢透とフォークバンド・アリスを結成し、翌72年に『走っておいで恋人よ』でデビュー。アリス時代からソロ活動も行っていたが、1981年のアリス活動停止を受けて、翌年から本格的ソロ活動を開始していく。

 堀内は人生折れ線グラフで、アリスの活動停止を“どん底”の出来事としている。

「つらいよ。(それぞれが)我が道を行くだったし、『我は行く』『さらば昴よ』(谷村さんのソロ曲『昴』の歌詞)とか歌われてごらん。腹立つよ?(笑) でも、ものすごくいい切磋琢磨でした。そういう人がいないと人は奮起しない。『自分は自分なりのことをし損じないように良い傷痕を残したい』と思った瞬間に何とも思わなくなりました」

 自分の音楽人生について、「こんな浮き沈みがあるんだもん。最低だよ。信じられない」と笑った堀内。「そういうのを経験しないと、どん底の気分も分からない」と決して下は向かない。

「次上がるステップには努力も必要だと思いますけど、いい時も悪い時も、いつも変わらずやることが大事。僕はいつも同じ練習をしています」

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