アニソンを中心に活躍する2人組音楽ユニット・GARNiDELiA(ガルニデリア)が9月2日、同日をもって無期限活動休止すると発表した。理由への言及はない。

公式サイトおよびメンバー・tokuさんのXでの発表によると、「MARiAとともに奏でてきた音楽は、私たちにとって人生の宝物であり、皆さんと共に過ごした時間は何よりも心の支えでした」とコメント。

ファンへの感謝を語るとともに、活動休止に伴い「年内に予定していたツアーの全公演は中止となります」と、10月開催の「GARNiDELiA stellacage tour 2025 [PROGRESS]」の中止を報告した。

GARNiDELiAの無期限活動休止──ボーカルMARiAには知らされず「えっ!?」

コンポーザーであるtokuさんは発表で、「公演を楽しみにしてくださっていた皆さまには、多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪。

5公演が予定されていたツアーの中止にあたり「チケットの払い戻し方法や今後の対応については、改めてご案内いたしますので、どうか今しばらくお待ちください」とアナウンスしている。

一方、ボーカルのMARiA(メイリア)さんは、自身のXで無期限活動休止の発表を引用しつつ「えっ!?」とコメント(外部リンク)。ファンからは「MARiAさんは無期限活動休止の決定を知らなかったのか?」といった反応が寄せられている。

その後、MARiAさんがXを再び更新。「私もこの発表に関しては知らされてなかったので驚いてます。混乱させてしまってごめんなさい。皆には状況を整理して然るべきタイミングで説明させていただきます」と報告した。

https://twitter.com/i/status/1962723845326152192

『キルラキル』OPでデビュー 中華圏でも人気のGARNiDELiA

GARNiDELiAは、ボーカルのMARiAさんとコンポーザーのtokuさんの2人によって2010年に結成された音楽ユニット。

ユニット名は、「Le Palais Garnier de Maria(『メイリアの歌う場所』の意)」と、tokuさんの生まれた年に発見された同名の小惑星「コーデリア(Cordelia)」からのアナグラムで名付けられた。

GARNiDELiA「ambiguous」MV

2014年3月にTVアニメ『キルラキル』OP主題歌となる『ambiguous』でメジャーデビュー。以降、『魔法科高校の劣等生』『ガンダム Gのレコンギスタ』『Fate/Apocrypha』『BEATLESS』など、多くのアニメやゲーム、ドラマなどの主題歌を担当してきた。

また、2016年に動画共有サイトで発表したダンス動画「極楽浄土」がアジア圏を中心に爆発的にヒット。中国の動画配信サービス・bilibiliでは、ユーザーたちが投稿した「踊ってみた動画」の再生回数が、累計で6億回を超えており、中華圏での人気の高さでも知られている。

GARNiDELiA「極楽浄土」10月開催ツアーも中止 GARNiDELiA活動休止の衝撃

近年は、2024年8月からデビュー10周年を記念したアジアツアーを開催。

2025年3月からはMARiAさんのソロツアーがスタート、さらにユニットとしても、同年2月にリリースしたベストアルバムを引っ提げたツアーを7月の日比谷野外音楽堂を皮切りに開催している。

10月からは、台北を皮切りに千葉、大阪、愛知、東京を回るツアー「GARNiDELiA stellacage tour 2025 [PROGRESS]」を予定していた。

GARNiDELiAのアートワークや歌詞を担当するMARiAさんは、ファッションモデルとしても活躍。中国のオーディション番組への出演でも人気を集めている。サウンドプロデュースを担当しているtokuさんも、数々の数々のアーティストへの楽曲提供や、プロデュースなどでも活躍中だ。

10月に開催予定だったツアーのチケットも販売中だった中でのGARNiDELiA無期限活動休止。アニソンシーンにおける活躍も印象的な音楽ユニットの突然の決定に、ファンから戸惑いの声も上がっている。

ポップポータルメディア「KAI-YOU」の編集部(2013年3月15日より運営開始)。重要性の高いニュース記事に加え、クリエイターへのインタビューや発表会、展覧会などのイベントレポート、独自の視点・切り口からのレビューやコラムなども多数配信。ポップカルチャーと現代社会が相互に影響し合う歴史を記録しながら、シーンの最先端にある新たな価値観や才能を発掘・発信している。

音楽・映像部門では、VOCALOIDやDTMなど多様なカルチャーが絡み合い複雑化するインターネット音楽シーンの現状を発信。ジャニーズから歌い手、ネット発アーティストまで、音楽やMV、映画を対象に、最先端技術を使った映像や膨大な時間がかけられたアナログ手法の作品、それらを生み出すクリエイターを紹介している。

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