是枝裕和監督の最新作『ベイビー・ブローカー』で主演を務めるソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)、イ・ジュヨンら出演者4人の緊急来日が決定。6月26日(日)に日本で開催される舞台あいさつへの登壇が決定した。合わせて来日するキャスト陣が演じたさまざまな境遇のキャラクターに迫る特別映像が解禁された。

 カンヌ国際映画祭での快挙でも世界中から注目を集め、本作では赤ちゃんポストに預けられた赤ん坊を横流しするブローカーのサンヒョンを演じたソン・ガンホは『パラサイト 半地下の家族』(19)でアカデミー賞作品賞受賞後に来日して以来、約2年ぶりとなり、サンヒョンのブローカー仲間で、自身も親に捨てられた過去を持つドンスを演じたカン・ドンウォンは、伊坂幸太郎原作の同名小説を韓国で実写映画化した『ゴールデンスランバー』(19)以来、約3年ぶりの来日となる。そして赤ん坊を赤ちゃんポストに預ける母親ソヨンを演じ、IUという名で歌手としても活躍するイ・ジウン、さらにペ・ドゥナ演じる刑事スジンとともに、赤ん坊を売るブローカーたちを検挙しようと追いかけるイ刑事を演じ、ドラマ「梨泰院クラス」での活躍で日本でも広く知られるイ・ジュヨンの2人は映画のプロモーションとしての来日は今回が“初”となります!韓国でのプロモーションで日本の訪問についてほのめかすなど来日を心待ちにしていたキャスト陣が是枝裕和監督とともに日本の観客の前でどのような想いを語ってくれるのか?!

 この動画は、キャスト陣がそれぞれの演じたキャラクターについて語る特別映像。赤ん坊を横流しするブローカー、赤ん坊を手放した母親、正義感のために追いかける刑事…と、全く違った立場、そして境遇にいる複雑なキャラクターたちをキャスト陣が説明していく。

 社会を鋭い視点で見つめながらも、キャラクターたちの心情に優しく寄り添った是枝監督らしい演出とストーリーが展開する本作で、韓国のキャスト陣がみせる新鮮な表情も必見。是枝裕和監督と韓国キャスト陣が織りなす豪華コラボレーションに注目だ。

 本作は、海外の才能たちと本格的なセッションに踏み出した『真実』に続き、韓国の製作・俳優陣と長年温めてきたオリジナル企画を映画化した是枝監督初の韓国映画だ。主演を務めるのは、2020年アカデミー賞🄬作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』でも主演を務めたソン・ガンホ。パルムドール受賞『万引き家族』の是枝裕和監督×アカデミー賞受賞『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホ主演で贈る『ベイビー・ブローカー』に、早くも期待の声が上がっている。

 自らの手で育てられない赤ん坊を匿名で預けることができる<赤ちゃんポスト>。主人公は、そこに預けられた赤ん坊を横流しし、マージンを稼ぐベイビー・ブローカーの男2人、サンヒョン(ソン・ガンホ)とドンス(カン・ドンウォン)だ。彼らはある雨の夜、監視カメラの映像を消し、若い女ソヨン(イ・ジウン)が預けた赤ん坊をこっそりと連れ去るが、翌日思い直して戻ってきたソヨンに疑われ、なりゆきから一緒に養父母探しの旅に出る羽目に。

 旅の途中で会う養父母候補からは、「可愛くない」と拒まれたり、値切られたり、買い手はなかなか見つからない。そんな彼らの後を、現行犯逮捕を狙う2人の刑事(ペ・ドゥナとイ・ジュヨン)が密かに追いかけていた。

 一人の赤ん坊を通して出会った彼らの思惑が交錯する中、揺らぐ正義―― 果たして何が正しく、誰が間違っているのか…正義とは一体!? 是枝監督の社会に切り込む鋭い視線と韓国映画界最高峰の才能がぶつかり合い、生み出された本編に期待が膨らむ予告に仕上がっている。

監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:ソン・ガンホ  カン・ドンウォン  ペ・ドゥナ イ・ジウン イ・ジュヨン
製作:CJ ENM
制作:ZIP CINEMA
制作協力:分福  
提供:ギャガ、フジテレビジョン、AOI Pro.
配給:ギャガ

WACOCA JAPAN: People, Life, Style.

Pin