Blackmagic Design導入事例:リアリティ番組制作会社「The Division 」の場合

Blackmagic Designによると、リアリティ番組の制作を専門とするオレゴン州の制作会社のThe Divisionが、ATEM Television Studio HD8 ISOライブプロダクションスイッチャーを使用して、長寿番組「Graveyard Carz」のマルチカム撮影を簡素化しているという。

同ワークフローにより、同社はライブプロダクション方式で各エピソードを監督および撮影できるようになった。また、事前に編集されたセグメントによって効率性を高めつつ、ポストプロダクションでさらに編集できる柔軟性を維持している。

同社の製作責任者であり、共同設立者のアーロン・スミス氏は次のようにコメントしている。

スミス氏:弊社は、現在「Graveyard Carz」のみの制作を行っている点でユニークであると言えます。また、会社の筆頭オーナーが番組の中心人物であるというのはリアリティ番組では珍しい状況ですね。弊社のスタッフ数は非常に少ないので、実質的にすべてを社内で行っています。撮影、編集、ミックス、カラーコレクション、制作、マスタリング、書き出しを行い、さらに私は番組のナレーションも担当しています。

少人数のスタッフで過密な撮影スケジュールをこなしているため、同氏は制作ワークフローを改善する新しい方法を常に探しているという。


Blackmagic Design導入事例:リアリティ番組制作会社「The Division」の場合

スミス氏:2012年にアメリカで放送が始まった「Graveyard Carz」は13年後の現在も継続しており、MotorTrendネットワークで最も長く続いているシリーズです。DaVinci Resolve Studioをポストプロダクションに使用した際にATEMは非常に便利だと気づきました。また、DaVinci Resolve Studioのカラーコレクションツールを他社製品よりも気に入っているので、弊社の使用機材もBlackmagic Designに移行したいとずっと考えていました。

同社は、大規模のマルチカム撮影にATEM Television Studio HD8 ISOを使用し、ATEMの操作担当者が2台のBlackmagic Pocket Cinema Camera 4Kデジタルフィルムカメラをリモートでコントロールして、補助的な映像を撮影している。複数のBlackmagic Micro Studio Camera 4K G2が運転中の撮影と車体の下に設置しての撮影に使用され、Blackmagic URSA Broadcast G2は、広角の静止ショットの撮影と追加の撮影におけるAカメラとして使用されている。

スミス氏:ローカルのハードドライブに収録し、.DRPファイルを共に保存しています。これにより、ライブプロダクション方式でカメラを切り替えて、撮影を監督しながら、後で編集できる柔軟性が得られます。プロキシで編集し、最終的なグレーディングのためにBlackmagic RAWにボタン一押しで切り替えられる機能は他にはありません。同期ビンで複数のカメラで作業することに抵抗がなければ、これは高速で魅力的なワークフローです。

弊社にとっての主なメリットは、基本的に長いセグメントを事前に編集できることです。撮影中はヘッドセットで連絡を取り合います。ATEMの担当者は、どのカメラが使用されているか、あるいは、調整するショットを別のスタッフに伝えることができます。このライブプロダクション方式の監督は、スイッチャーを使わずに行ったこともありますが、誰かがボタンを押すだけでセグメントをライブで編集するのは非常に簡単なので、リソースの大きな無駄になります。長いセグメントを扱う際に、スイッチャーを使用することはエディターにとって大きな利点となります。さらに、プロデューサーがすぐに視聴してコメントを追加できるようにすることが目的である場合、編集されたように見える映像を視聴する方がプロデューサーにとってずっと快適です。


Blackmagic Design導入事例:リアリティ番組制作会社「The Division」の場合

ポストプロダクションでは、同社は編集、カラーグレーディング、オーディオポストプロダクションにDaVinci Resolve Studioを使用しており、DaVinci Resolve Micro Panelを活用し、Blackmagic Cloudで共同作業を行っている。

スミス氏:以前のポストプロダクション・ワークフローは大幅な妨げとなっていました。締め切り直前に変更を適用したい場合は、使いたくないプラットフォームを使用する必要があり、複数のプロジェクトを扱い、異なるバージョンにわたる多数の変更を後追いする必要がありました。

DaVinci Resolve Studioに移行するにあたって、チームでの共同作業とBlackmagic Cloudを用いたワークフローを使えるようになることが一番楽しみでした。私がカラーコレクションする間に、同じプロジェクトで製作責任者のジェフリー・オズボーンズがDaVinci Resolve StudioのFairlightのような優れたDAWでミックスを行い、同時にエディター/アニメーターのニック・デアンジェロがBロールを追加できればと夢見ていました。以前と全く同じペースで、同じステップ数を踏んでコンテンツを制作したとしても、コスト削減の面だけでも、DaVinci Resolve Studioへの切り替えは賢明な選択だと思います。

同氏によると、SNSプラットフォームでのライブ配信中にハードウェアを使用することで撮影においても利点があるという。

スミス氏:ATEM Television Studio HD8 ISOとATEM Microphone Converterをマルチカム、マルチマイクのライブ配信に使用しています。このセットアップを用いたYouTubeやFacebookなどへの配信における可能性を探ること、特にモーショングラフィックスやスティンガーなどを使用できることを楽しみにしています。


Blackmagic Design導入事例:リアリティ番組制作会社「The Division」の場合





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