2021年公開のマーベル映画『エターナルズ』でスーパーヒーローのひとり、キンゴ役を演じたクメイル・ナンジアニ。同作への出演にあたり、マーベル映画6作品をはじめとする多くの契約を交わしたが、いまだにひとつも実現していないという。
米Huluでスタンダップコメディの配信を控えるクメイルが、ポッドキャスト『Working It Out』で「番組では大作映画に出たときの話をした」と告白。「コロナ禍の直後に公開されたので、家に籠っている1年半の間、ずっと楽しみにしていたんです。だけど、いざ公開されたら酷評されたうえ、興行成績もあまり良くなかった。ひどく打ちのめされた。『状況を打開するために、セラピーが必要だ』と思いました」
この「大作映画」が『エターナルズ』であると認めたクメイルは、「『ああ、これが今後10年に渡る僕の仕事なんだ』と思いました」と当時の考えを口にするが、現実は違ったそうだ。「映画6作品とビデオゲーム、テーマパークのアトラクションの契約もしました。すべての契約を求められるんです。だから、『これが今後10年の人生か。毎年マーベル映画に出て、合間に好きなことをしよう』なんて思っていましたが、ひとつも実現しませんでした」と語っている。
クロエ・ジャオが監督し、アンジェリーナ・ジョリーやジェンマ・チャン、リチャード・マッデン、バリー・コーガン、サルマ・ハエック、ハリー・スタイルズらが出演した『エターナルズ』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の中でファンからの評価が低い。さらに世界興行収入も4億200万ドルと、製作費2億ドルをつぎ込んだ大作映画としては振るわなかった。