現在放送中のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』。本作は、2017年の『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)を皮切りに、『奪い愛、夏』(2019年/ABEMA)、『殴り愛、炎』(2021年/テレビ朝日系)、『奪い愛、高校教師』(2021年/テレビ朝日×ABEMA)と展開されている『奪い愛』シリーズの最新作であり、さまざまな登場人物たちが愛を奪い合う激しくも切ない“ドロドロキュン恋愛ドラマ”だ。

 本作で、海野真夏(松本まりか)と許されない恋に落ちてしまう既婚者・空知時夢を演じているのは安田顕。これまで恋愛ドラマの出演はほとんどなかった安田は、妻の未来(高橋メアリージュン)と真夏で時夢を奪い合うことになるという“モテ男”役に挑んでいる。

 これまで一癖も二癖もあるキャラクターを演じるイメージが強い安田だが、今回は時計会社の御曹司で、ただただ時計を愛するまっすぐな心を持つ社長役。そして、いったい“キュン”とさせたいのか笑うべきなのか、絶妙なさじ加減のセリフが安田の口から紡がれるのがお楽しみポイントとなっている。

 例えば、第1話で、真夏(松本まりか)がしている時計が似合っていないと言い、「その時計は、君を呼んでた?」「人が時計を選ぶんじゃない。時計が人を選ぶんだ」と、どストレートなセリフを真夏の目を見ながら言うシーンがあった。また、真夏から経営方針の揺らぎについて指摘された時には、「知らないうちに曲がっていて背骨を矯正してもらった気持ち」と不思議なたとえを持ち出してみたり。そして第3話では、真夏と共に大時計の修理のために向かった廃校になった小学校で2人きりになり、真夏が気持ちを告げた時には「俺も好きだ! もう止まらない!」と、青春ドラマのように熱く叫ぶシーンも。

 さらに、今作では入浴シーンまで披露。制作発表記者会見の席で「50過ぎたおっさんの入浴シーン、誰が観るんだって(笑)』と語っている(※1)。照れくさくなるようなストレートな言葉を吐いたかと思えば、このために鍛えたボディで入浴シーンを披露。観る側としても笑ったり照れたりと困惑しつつも、『こんなヤスケンが見れるなんて!』と、『奪い愛』シリーズ最新作は本筋以外でも見どころ満載だ。

安田顕が『奪い愛、真夏』で感じた恋愛ドラマの楽しさ “照れちゃった”入浴シーンの心境も

2017年の金曜ナイトドラマ『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)を皮切りに、2019年に『奪い愛、夏』(ABEMA)、2021年には『…

 脚本を手がけた鈴木おさむは、「物語の中でトリッキーなことが起こる『奪い愛、真夏』では、真面目に演じることが大事だと思うのですが、安田さんはその世界にめちゃくちゃ合っている気がする」と語っており、安田の芝居の熱量で、トリッキーな世界観をよりブーストしていくとの鈴木の読みが見事にハマっていると言えるだろう(※2)。

鈴木おさむが語る『奪い愛』制作秘話 「こんなにも先を決めずに脚本を書いたのは初めて」

テレビ朝日系で放送中の金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』の脚本家・鈴木おさむのインタビューコメントが公開された。
TVerで『奪…

Write A Comment

Pin
Exit mobile version