シネイド・オコナーSinead O'Connor  performs on stage at TorhoutWerchter Festival Torhout Belgium 7th July 1990.

Photo: Gie Knaeps/Getty Images

2023年7月に56歳の若さで亡くなったアイルランド出身の歌手で、活動家のシネイド・オコナー。彼女の生い立ちとキャリアの始まりを描く伝記映画の製作が明らかになった。『Variety』によると、シネイド自身も制作に参加した2022年のドキュメンタリー映画『Nothing Compares』の公開時から企画が進められていたそうだ。

アイルランド出身のステーシー・グレッグが脚本を担当、ジョゼフィン・デッカーが監督を務める。『Nothing Compares』を手がけた制作会社ie: entertainmentに、Nine DaughtersとSee-Saw Filmsも加わり、いずれもアイルランドを拠点とする制作会社3社が参加する。

1980年代後半から90年代前半にかけて活躍したオコナーは、1988年のデビューアルバム『The Lion And The Cobra』がグラミー賞にノミネートされ、大ヒット曲「Nothing Compares 2 U」を収録したセカンドアルバム『I Do Not Want What I Haven’t Got』で、23歳にして同賞を獲得。この作品で数々の音楽賞を得たほか、女性として初めてMTVビデオ・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

レコード会社の重役から女性らしさを求められたことに反発し、短く刈り上げたバズカットは彼女のアイコンとなり、また1992年には、米テレビ番組『Saturday Night Live』で、カトリック教会内で起こった児童に対する性的虐待事件に抗議し、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の写真を破り捨てた。伝記映画では、ダブリン出身の若い女性がミュージシャンとして世界に羽ばたいていく過程とともに、カトリック教会やアイルランド政府を告発する活動家として注目を集めるようになった経緯が描かれるようだ。

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