Micro RGB TV

 Samsung Electronicsは、次世代ディスプレイ技術である「Micro RGB」および、Micro RGBを搭載した「Micro RGB TV」を発表した。米国市場での価格は2万9,999ドル(約440万円)。9月初めに米国、その後に複数サイズを世界各地で展開予定だという。

 Micro RGB TVは、Samsung Electronics独自のMicro RGB技術を用いて生産された115型の大型TVだ。Micro RGBとは、100μm未満という髪の毛の細さよりも精細に配列された赤/緑/青のLEDライトをバックライトとする液晶パネル方式である。Samsung Micro RGB AIエンジンがAI処理によりバックライトを細かく制御することで、次世代の色彩表現を実現するという。

 Micro RGBの採用により、これまで高価格帯液晶パネルの主流であったMini LEDで問題だった、明るい部分の光が周辺に漏れ出す「ブルーミング」を抑制可能だという。また、超高精細を謳う自己発光ディスプレイのMicro LED方式では、114型モデルの価格が2,000万円を超えるなど、価格が課題となる。Micro RGBの登場により、高精細と価格のバランスが取れた選択肢が増えた形となる。

 今回発表されたMicro RGB TVでは、国際電気通信連合が定めた4K/8K放送向け色域規格「BT.2020」カバー率100%を達成する世界初の製品だとしており、ドイツVDEのMicro RGB Precision Color認証を取得したという。

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