戦後80年。当時を知る方々が高齢化していく中、戦争が地域にもたらした惨禍をどう継承していくのか。
NHK名古屋は、東海・北陸に残る戦争の記憶を見つめるとともに、若者たちが未来に語り継ぐ活動を取材するなど、さまざまな切り口や演出で「戦後80年」をお伝えします。

※番組タイトル・放送時間は変更になる場合があります

あの日の食堂 ~戦後80年の学徒たち~

8月22日(金)午後7:30~7:57<総合・中部ブロック>

事実に基づき、戦時の青春を回顧する時空ドラマ

「すみません、コーリャン飯が食べたいんです!」「コーリャン飯?何ですか、それ?」

ここは時空を超えて現れた「あの日の食堂」。太平洋戦争中に学生だった人たちが80年前の姿で訪れ“忘れられない味”を注文する。今回のお客さんは、愛知・半田の軍需工場に全国から動員され、飛行機作りに携わった10~20代の学徒たち。京都から訪れた少年たちは“赤飯そっくりのあのご飯”を、高知から来た女性3人組は“謎の食材入りカレー”を注文し、80年胸に秘めてきた思いを語り始める。難しい注文を受ける料理人は、30代の現代っ子。戦争を体験した祖父の言葉がずっと気になっていた…

料理人を演じるのは辻本達規(BOYS AND MEN、岐阜県出身)。

辻本達規

<辻本さんからのコメント>
この作品のためにいろんな資料を調べ、少しだけ当時の追体験ができたように思います。戦時の日常を感じられたり、当時の人たちを思ってもらう時間になればうれしいです。

学徒を演じるのは10~20代の若者たち。


降り注ぐ爆弾の下で ~東海・北陸の太平洋戦争~

8月1日(金)午後7:30~8:15<総合・中部ブロック>

いまから80年前 私たちの祖父母・曽祖父母が見たものとは…

東海地方で空襲が本格化したのは1944年末。そこから終戦間近まで、東海・北陸に暮らす人々は予告なく突然やってくる空襲におびえる毎日を過ごしていた。軍需工場が多く集まっていた愛知県には、女子を含む10代の若者が多く動員され、多くの命が奪われた。やがて被害は四日市や浜松などにも拡大。1945年8月には、一夜にして市街地の99%以上が消失する悲劇が富山県で起きた。存命の人による貴重な証言や軍資料、市民が記録していた日記や写真などから東海・北陸の戦争を追体験していく。

滝藤賢一
戦争×令和 『あの花』がつなぐ戦後80年

8月29日(金)午後7:30~7:57<総合・中部ブロック>

あなたも平和のバトン、受け取ってみませんか

「特攻なんてただの無駄死に」あなたはどう感じますか? 映画化された人気小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の一節です。いまこの物語に背中を押された若者たちが、戦争の記憶を未来につなごうと動き出しています。海外を旅してあの戦争を多面的に見つめる19歳や、行政や企業とタッグを組んで地域の秘史を掘り起こす高校生。語り継ぐヒントを探る、もうひとつの戦後80年です。

河村花

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