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ドラマ「笑ゥせぇるすまん」が、2025年7月18日より全12話を3週に分けてPrime Videoで独占配信される。主人公・喪黒福造を演じるのは、お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次。喪黒のビジュアルを徹底再現した姿が話題となっている。もちろん原作は藤子不二雄Aの名作漫画「笑ゥせぇるすまん」だ。今回は、漫画界のレジェンドともいわれる藤子不二雄Aの作品と、その魅力を改めて紹介したい。

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●現代人の心にも刺さる藤子不二雄Aの“ブラックユーモア”

「笑ゥせぇるすまん」は、黒いスーツに身を包み不気味な笑みを浮かべた謎のセールスマン・喪黒福造が、現代人の“ココロのスキマ”を埋めていくというオムニバス形式の物語。喪黒は“ドーン!”という効果音とともにこちらを指さす姿や、独特の笑い声で有名なキャラクターだ。悩める人々の元へ現れ欲望や願望を叶えてくれるが、喪黒との約束を破ったり忠告を聞き入れなかったりしたときには、大きな代償が与えられてしまう。

今回のドラマでは、原作の物語を現代にアップデートした話と完全オリジナルの話の両方が描かれるという。脚本陣には、ドラマ「不適切にもほどがある!」などの脚本家・宮藤官九郎、舞台の作・演出や映画監督としても活躍する細川徹などの豪華な顔ぶれがそろった。

原作者の藤子不二雄Aは、藤子・F・不二雄とコンビを組んで「藤子不二雄」として活動。「オバケのQ太郎」などを生み出した漫画界の巨匠である。コンビを解消し「藤子不二雄A」となってからも、「忍者ハットリくん」や「怪物くん」などの人気作を描いている。

数々の作品を残してきた藤子不二雄Aだが、その魅力を語る上で欠かせないのが「魔太郎がくる!!」をはじめとした“ブラックユーモア”作品。人間の暗黒面にスポットを当てた怪奇色の強い物語は、多くの読者をその世界観へ引き込んだ。作風の違いから、藤子・F・不二雄は“白い藤子”、藤子不二雄Aは“黒い藤子”と呼ばれることもある。「笑ゥせぇるすまん」も、その作風が強く表れた作品だ。

そんな藤子不二雄Aならではのブラックユーモアは、どのような経験から生まれたのだろうか。「トキワ荘青春日記+まんが道」は、そのルーツを知るヒントになるかもしれない。この書籍は、トキワ荘で過ごした青年時代を中心に綴った日記文学「トキワ荘青春日記」の復刊版。復刊にあたって、自伝的漫画「まんが道」と「愛…しりそめし頃に…」のコマを挿絵として収録されている。漫画家・藤子不二雄Aをより深く知ることのできる1冊なので、ぜひチェックしてみてほしい。

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