本紙連載「NAGOYA発」書籍化…名古屋の日本一、日本初を紹介 地元を自慢できる一冊に

東海ラジオ「サタデー・フレーバー」で本をPRした鶴田記者(右)と番組バーソナリティーの市野瀬瞳さん=名古屋市東区の東海ラジオで

◇記者コラム「Free Talking」

 手前みそにはなるが、2024年末まで3年近くにわたって中日スポーツで連載した「NAGOYA発」という企画が書籍化され、「あっぱれ、ナゴヤ! こんなにあるぞ日本一、日本初。」というタイトルで中日新聞社から発売された。名古屋にまつわる日本一の事象や元祖、発祥だった事柄を掘り下げる内容で、地元の人たちも知らなかった事実をしらみつぶしに調べ上げた。

 12日には東海ラジオの番組「サタデー・フレーバー」(毎週土曜、午前10〜午後1時55分)の生放送に出演し、本をPRすることができた。番組でパーソナリティーを務めている市野瀬瞳さんは元中京テレビのアナウンサーで、東海地方のこともよくご存じな方だが、2000年代に巻き髪ブームの火付け役となった「名古屋巻き」のトピックについて、「はやったのが高校1年生ぐらいでおしゃれに興味を持ち始めて、雑誌のJJを買っていた時」とビビッドに反応してもらった。

 記者はあまのじゃくな性格のゆえ、いわゆる名古屋本では定番の「名古屋めし」をほとんど取り上げず、名古屋巻きのほか、インベーダーゲームの「名古屋撃ち」、名古屋飛ばしの元祖、「NHK中学生日記」、センバツ発祥の地―など“変化球”に徹し、地元の人でなくても楽しめる内容にはなったと信じている。

 市野瀬さんからも「名古屋の人って地元をあまり自慢しないというか、それこそディスる人も多い中で、これは名古屋を自慢できる1冊になっている。名古屋に住んでいる人も住んでいない人も読んでほしい」というお言葉をいただき、書籍にできて本当に良かったと改めてかみしめた。

 名古屋は、東京や大阪の色に染まらない独特の気風があり、対抗意識も強いのか、取材をしていくと日本でナンバーワンという事象がざっくざくと出てきた印象がある。来年に球団創立90年を迎える中日ドラゴンズも、NPBの球団では巨人、阪神に次いで3番目に古い歴史を持つ。

 名古屋には不思議というか、いい意味で異質な魅力がある。もっともっと名古屋にまつわる日本一、日本初を掘り下げてみたくなる。(パ・リーグ遊軍・鶴田真也)

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