──高い壁を超えることに楽しさを感じるのですか?

ワクワクします。その壁を超えられたときは、何ものにも代えがたい爽快感がありますし、困難や失敗することも好きです。

──仕事をするうえで、「これだけは譲れない」と思っていることはありますか?

私はこれだけは譲れないといった感情をなくしたいです。たくさんの人が行き交う場所なので「こうだ」と思っているものを持ちすぎると、厳しいんじゃないかと。「こうなのかな」と思っているものがあったとしても、監督や皆さんとお話しをする中で柔軟に考えを変えるようにしています。ただ柔軟さを持っていても、さまざまなことに応えられる技量があるかどうかが重要でもあります。監督の考え方も、現場の雰囲気も、作品ごとに違うことを実感するようになり、ちゃんとした技量を持った上で、相手の意向とすり合わせすることが大事だと思うようになりました。

『夏の砂の上』高橋文哉 髙石あかり

©︎ 2025映画『夏の砂の上』製作委員会

──新しい役に出合うとどんな気持ちになりますか?

毎回ワクワクします。気持ちが下がることがあると「次の作品はどういう作品なんだろう?」とか、「こういうところが楽しみだな」と考えて、気分を上げています。

──では髙石さんにとって一番怖いものは?

同じことを昔も聞かれたことがありますが、まったく思いつかないんです。ホラーも大丈夫ですし、お化け屋敷も平気です。怖いことって何だろう? 周りの人に何かが起こるのは怖いかもしれません。自分のことなら、何とかなると思ってしまうので。

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