思いを言葉にすることは簡単そうに見えて意外と難しい。ただ、それがいかに大切なことなのかを出口夏希に痛感させたのが、奥平大兼とＷ主演を務めた映画『か「」く「」し「」ご「」と「』だった。『君の膵臓をたべたい』の住野よる原作の、相手の気持ちが少しだけ見えてしまう男女５人の高校生たちの青春を描いたラブストーリーで出口が演じたのは、底抜けに明るく真っ直ぐな高校生の三木直子、通称ミッキー。劇中ミッキーは笑顔とポジティブなエネルギーで周りに元気を与えるが、その姿は出口夏希と呼応する。
「出演が決まってから原作小説を読みました。そのときは自分がどの役を演じるかを抜きに、フラットな感情で読んだのですが、最終的に私は結構ミッキータイプかもしれないなと思いました。最初は全然似ている気はしなかったのですが、読み進めていくうちにどんどん似ているなと思うところが出てきました」
高校時代にモデルとしてキャリアをスタートさせた彼女だけに、この日の撮影ではカメラの前で次々とポージングを変え、多彩な表情で魅せた。「私