【写真を見る】「名探偵コナン」シリーズ初のScreenX上映も決定!恒例の「後付け映像」に、今年は新規映像が追加!?

■『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』が日本歴代興収36位まで浮上!

この週末3日間の『隻眼の残像(フラッシュバック)』の成績は、観客動員が44万4000人で興行収入が6億6200万円。GWのピークだった前週と比較すると、動員は45.8%で興収は46.6%。前年の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(24)がGW明けの週末に前週比32%と大きく数字を下げていたことを考えると、今年は“鬼門”を上手にくぐり抜けることができたといえよう。

ちなみに累計成績では、動員786万人&興収113億7000万円を突破し、すでに日本歴代興収ランキングの36位まで順位をあげている。一昨年の『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(23)のGW明け週末終了時点(同作の場合は公開5週目だった)を、それぞれ3万人、2億円ほど上回っており、次週以降のねばり次第では2年連続の動員1000万人超えの可能性がさらに高くなるはずだ。

しかも5月30日(金)からは、動員&興収アップにつながるいくつかの劇場施策も予定されているという。まずは3面スクリーンの上映システムであるScreenXと、4DXとScreenXが融合したULTRA 4DXでの上映。もともとスケールの大きさが売りのシリーズであり、近年の作品はIMAXをはじめとしたラージフォーマット上映が定着している『コナン』。来年以降、これらもスタンダードとして鑑賞の選択肢に加わるのではないだろうか。

そして、毎年ファンのあいだで注目を集めているエンドロール後の「後付け映像」の追加だ。翌年の作品のヒントとなる短い映像が流れるのはおなじみのことだが、今年はすでに流れている映像に、新規映像が追加されるという異例の動きを見せる。

もっとも、入場者プレゼントなどの単純なリピーター戦略に頼らず、作品のクオリティ一本で勝負してきた『コナン』らしからぬ手法はあまり感心できないのだが、この戦略が具体的にどのように成績に反映されるのかは興味深いところだ。

■『劇場版うたプリ』『パディントン』などが初登場!

『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』と共にGWを牽引した『マインクラフト/ザ・ムービー』(公開中)も好調を保ち、前週に引き続き2位にランクイン。週末3日間の成績は動員23万4000人、興収3億700万円と、前週からおよそ半減しているが、累計成績では動員205万人&興収27億円を突破。まだまだこの数字は伸びていくことだろう。

3位には、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴とtimeleszの菊池風磨ダブル主演の『#真相をお話しします』(公開中)が、前週より1ランクアップでトップ3圏内に返り咲き。週末3日間で動員10万9600人、興収1億5100万人を記録し、累計成績では動員114万人&興収15億円を突破している。

新作では、人気ゲームソフトをもとにしたテレビアニメシリーズの劇場版第3弾『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』(公開中)が、初日から3日間で動員9万2000人、興収1億8900万円をあげて4位に初登場。

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』(7月18日公開)に向けてスタートした、日本歴代No.1ヒット作を全編4Kアップコンバートした『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)のリバイバル上映は6位にランクインしており、イギリスの国民的児童小説を原作にした「パディントン」シリーズの第3弾『パディントン 消えた黄金郷の秘密』(公開中)は8位スタートとなった。

そして、公開8週目を迎えた『教皇選挙』(公開中)は前週から1ランクダウンで9位となったものの、8週連続トップ10入りの快挙を達成。公開初週から口コミが広がり、現実世界でも本物のコンクラーベが行われることで注目度が一気に増していた同作。先日、新教皇に選出されたレオ14世をはじめ、コンクラーベに出席していた枢機卿たちの多くが本作を観て参考にしていたということも話題になった。

こうしたさまざまな要素が相まって、この週末の興収は初週末対比115%という8週目末とは思えない好成績を記録し、公開52日間での累計興収は8億4872万円に到達。5月16日(金)からは上映劇場がさらに拡大することも決定しており、本物のコンクラーベが終わっても注目は尽きそうにない。

以下は、1~10位までのランキング(5月9日〜5月11日)
1位『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』
2位『マインクラフト/ザ・ムービー』
3位『#真相をお話しします』
4位『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』
5位『サンダーボルツ*』
6位『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
7位『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』
8位『パディントン 消えた黄金郷の秘密』
9位『教皇選挙』
10位『花まんま』

次週は、漫画家の東村アキコの実体験をもとにした同名漫画を実写映画化した『かくかくしかじか』(5月16日公開)、デミ・ムーアが怪演を見せ第97回アカデミー賞で主要部門にノミネートされた『サブスタンス』(5月16日公開)、SUPER EIGHTの丸山隆平が8年ぶりに映画主演を務めた『金子差入店』(5月16日公開)などが控えている。

文/久保田 和馬

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