俳優として数々の話題作に出演しているJO1の最年少メンバー、豆原一成がこの度満を持して映画初主演を果たした。90年代の伝説の不良漫画を原作にした『BADBOYS -THE MOVIE-』では弱さを抱えながらも、仲間や恋を通じて成長していく純粋な青年、桐木司を演じている。

jo1 豆原一成

MICHIYO YANAGIHARA

「やっぱり男である以上、一回は不良に憧れると思うので、夢が叶ったというかんじです。まっすぐなところもいいし、拳を突き合わせて戦うところもわかりやすくて好きなんです。不良役を演じたことのある(JO1の)メンバーも多いんですが、みんなは最初からケンカも強くて仕上がっていた不良役で、僕は弱くてそこからの成長物語でちょっと違ったので、メンバーからはアドバイスをもらうというより『頑張れ!』と応援してもらったかんじでしたね」

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©田中宏・少年画報社/映画「BADBOYS」製作委員会

普段は人見知りな性格だが、今回映画初出演にして主演ということで、現場では座長としての振る舞いも学んだ。

「初主演ということでプレッシャーもあったんですが、みんなに助けてもらいながら、現場では意識して共演者のみなさんとコミュニケーションをとっていました。結構頑張って自分から話しかけてにいって、エキストラの皆さんとも仲良くなって、現場が和みました。でもみなさん、僕が話しかけたらたくさん話してくれて僕に興味を持ってくれるんですよね。それがすごく嬉しかったですね」

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©田中宏・少年画報社/映画「BADBOYS」製作委員会

共演者といえば、今回同じ事務所の後輩、INIの池﨑理人も初の映画出演として同作品に参加している。

「理人は年齢はひとつ上だけど、グループとしては後輩なので、なんとも複雑な関係性で(笑)。そもそも、INI自体が後輩グループだけど、(松田)迅以外全員年上と言う時点で僕としてはどう接していいかわからなくて、一方的に気まずい思いをしていたんですが(苦笑)、今回の共演をきっかけに理人からもたくさん話しかけてくれたおかげで、距離がかなり縮まりました。一緒にアクション練習とか演技レッスンを受けているうちに『あ、すごく丁寧な人なんだな』と気づいて、仲良くなってからもJO1へのリスペクト忘れなくて、それが上辺だけじゃなく、ライブを見に来てくれたり、行動にも表れているんですよね。やっぱり愛される人だなって。撮影終わってからも、理人の家でご飯食べたり、LINEしたり、仲良くさせてもらってます」

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©田中宏・少年画報社/映画「BADBOYS」製作委員会

迫力のあるケンカシーン、キュンキュンする恋愛シーンと初めての経験がたくさん詰まっています

演技のみならず、本作品では迫力あるケンカシーンなどのアクションも見もの。

「アクションの練習は結構頑張りました。ミットにパンチやキックをして、実際に当てる練習から始まり、アクション部の方々と、本当に当たってるように見せるための間の取り方とか、当たった風に見える技術を練習しました。アクションは1人でやるダンスとはまた少し違って、対面での距離感が大事で、間違えると危ないので、臨場感を出しながら激しく見せるのが難しかったですね。リアクションもしながら感情も乗せないといけませんし。ヒロとのタイマンのシーンは、(岩永)丞威さんがアクション経験が豊富なのでそれについていくのに必死だったのですごく印象に残っています。映像になったら迫力のあるシーンになっていて感動しました。僕、ずっと殴られたいと思ってたので(笑)、それを叶えてくれた丞威さんに感謝してます」

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©田中宏・少年画報社/映画「BADBOYS」製作委員会

もうひとつの見どころとしては、司と久美の恋愛が描かれているところ。

「久美ちゃんと司のシーンは演じてて楽しかったです。結構キュンキュンするシーンも多かったんじゃないかと思います。演じてて特にキュンポイントが高いなと思ったのはバイクのシーンですね。 バイクに二人乗りをしながら海沿いを走るシーンでは、監督から『台詞はアドリブでいいよ』って言われて。 『景色きれいだね』とか自然に会話していてそれが使われてるのも注目してほしいです」

a person in a casual outfit seated on the floor

MICHIYO YANAGIHARA

JO1としては、今年3月にデビュー5周年を迎え、LAやNYを含む世界6都市をめぐる初のワールドツアーを完走し、千秋楽となる東京ドーム公演では10万人を動員するなど、グループでの活動も絶好調だ。そんな多忙な音楽活動と並行して、このような役者の仕事に挑戦するための秘訣は?

「俳優のお仕事が決まると、やっぱりスケジュールはパンパンになるんです。JO1の活動と作品撮影を縫うようにやるので、そんな中でも熱意をもって両立してる他のメンバーを見ると、自分も負けてられないなって思います。僕もこの映画の撮影中に「TestDrive」のPV撮影を控えていて、待機中に振り入れをしたり、あとKCON HONGKONGで披露するカバーステージの練習があったのでその振りも合間に覚えたり。帰ってきて次の日にまた早朝から撮影行ったりとすごく忙しかった記憶がありますが、意外とひとつひとつ冷静に対処できていたと思います。ただ、この作品がパワフルな演技が多いので、その後の別のお仕事で全然違うことをやったときに少しだけギャップを感じて「あれ、もしかして司に入り込んでる自分がいるかも?」と少し不思議な気持ちになりました。

ちょうどこの映画の撮影中に、メンバーの川西拓実くんが主演映画の『バジーノイズ』の宣伝活動をやっていたり、『逃走中-THE MOVIE-』の撮影をしていたりして。全く違う役を演じているのもすごいですし、実際作品をみたら拓実くんの良さが映像を通しても出ていて、アーティストとしてだけじゃなく、役者としてもすごいんだな、とますますリスペクトしています」

four blackandwhite portraits of a person in a dark shirt

MICHIYO YANAGIHARA

俳優としては自然体で、アーティストとしてはカッコつける、を心がけています

では、JO1の豆原一成と、役者としての豆原一成、どのように切り替えている?

「役者のときは、その物語の中でいかに自然に振る舞えるか、いかに自然に存在できるかというのを意識しています。『BADBOYS -THE MOVIE-』に限らず、どの作品も全部そうですね。逆にJO1のときは、自然というよりはカッコつけることを大事にしています。お芝居でカッコつけるっていうのは、逆に言うとお芝居じゃないんじゃないかって思ってて。セリフがあって、それに順応して、例えば物を持ったりするのも、持とうと思って持つんじゃなくて、自然な行動として芝居として取り入れていくというような…。パフォーマンスはむしろ逆で、「今このカメラでこういう表情しよう」と意識してやるので、やっぱり全く別物かなって思います」

a person posing with a black coat and hands raised

MICHIYO YANAGIHARA

去年は日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』など、ドラマでも話題作に出演し、役者としての存在感も増していたのでは?

「いやいや、全然です。『海に眠るダイヤモンド』は本当に、あの中に自分が入れたのは財産だなって思います。周りの役者さんたちが錚々たる人たちで、自分の無力さを感じました。でも本当にいい経験になりました。家族や友達も出演をすごく喜んでくれたし、たくさんの人から連絡もきて。JO1として活動してるのとは別でソロで全く違うものに挑戦すると、必ず『頑張れ!』って応援してくれるんです。ありがたいですね。この映画もすごく楽しみにしてくれています」

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

本予告『BADBOYS -THE MOVIE-』 [5.30 Fri] 主題歌:JO1「Be brave!」
youtube本予告『BADBOYS -THE MOVIE-』 [5.30 Fri]  主題歌:JO1「Be brave!」 thumnail

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最後に、JO1のメンバーが出演する映画の予告編を見て、ストーリーを予測するのを得意技としている豆原さんに、『BADBOYS -THE MOVIE-』の予告編を見て「ここにヒントがある!」というのを教えてもらった。

「もう全部ストーリーを知ってしまっているので難しいですけど(笑)、とにかく予告編はすごく良くできてます。注目シーンが全部詰め込まれているし、個人的には司が久美ちゃんにほっぺをつねられているシーンを入れてくれたのがすごく『わかってるな』って思いました。今のところメンバーからの予告編からのストーリー予測は来てないですが、奨くん、純喜くん、碧海くんあたりから『めっちゃ面白そう!』という感想はもらってます。あと、ちょっとした笑いも入ってるところもいいでので、ぜひみなさんも予想してみてください!」

Photo MICHIYO YANAGIHARA Styling MAI SAKAI Hair & Makeup AKANE KOMOTO 

衣装クレジット:シャツ¥260,700 パンツ¥151,800 左手リング¥144,100 右手リング¥92,400 スニーカー¥143,000 ブレスレット参考商品/以上ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン) ソックス/スタイリスト私物

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©田中宏・少年画報社/映画「BADBOYS」製作委員会

「BADBOYS」にまつわる一問一答

Q.「極楽蝶」のメンバーをJO1のメンバーで例えると?

まず司は確定で純喜くんです。まんまですね。忘れ物とかすごいしそうだし(笑)。守って特攻するぞ!みたいなところも、純喜くんっぽいです。お調子者キャラクターのエイジは…景瑚くんで。寿雄は瑠姫くん。クールで口数少ないけどやる時はやるかんじ。陽二は…難しいですね。陽二ポジって難しいんですよ。蓮くんと碧海くんの半々かな。蓮くんっぽい冷静さもあるんだけど、碧海くんっぽいアツイ部分もあって、強いし、あとスタイルもいいんで(笑)。

Q.気が強いけど頼りになるエリカ or 優しくてちょっと天然な久美、付き合うなら?

僕はどちらというとエリカさんですね。自立した女性が好きなので。何かに夢中になって自分の好きな方向に進んでいく女性に魅力を感じます。久美ちゃんもかわいいですけどね。でもエリカさんはちょっと怖すぎます(笑)。

Q.個人的にやってみたい不良スタイルは?

金髪坊主。絶対似合わないんですが、ちょっと憧れます。僕、イカつくなってみたいんですが、顔がこれなので(笑)、金髪坊主でもならなさそうです。今回の作品では、特攻服着たり、さらし巻いたり、と今までやったことのない不良スタイルができて楽しかったです。

Q.JO1が主題歌をつとめる「Be brave!」の歌詞の注目ポイントは?

歌詞を書いてくれたのが純喜くんと碧海くんなのですが、僕がいろいろ書き込みをしている台本を渡してそれを読んだうえで作ってくれて。普段から僕が「漢(おとこ)とは!」みたいなことを言っているのを良く知ってくれているから、『BADBOYS』の世界観がマッチしてるものができたのかなって思います。「後ろは振り向かない」とか僕が言いそうなことをくみ取って、豆原一成っぽいかんじに仕上げてくれたなと思って感謝しています。

Q.今後やってみたい役は?

自分は公務員顔だと思っているので、消防士か警察官の役。 誰かのお手本になるような、ヒーローになれるような作品に携わってみたいなって思います。

PROFILE 豆原一成 2002年生まれ、岡山県出身。2020年、グローバルボーイズグループ「JO1」のメンバーとしてデビュー。俳優としての出演作にNHK『超人間要塞ヒロシ戦記』映画『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』、TBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』などがある。

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portrait of a person wearing a black shirt with distinctive details

今の“いちばん”をどんどん答えていく一問一答シリーズ「最愛NOW」に豆原一成さんが挑戦! 家でいちばん落ちつく場所は? いちばん自信のある体のバーツは?など、プライベートな回答も多数。ぜひチェックして!

ELLE Japan公式YouTubeを見る

『BADBOYS -THE MOVIE-』

裕福な家に育った桐木司は、伝説の不良・村越に憧れ、家を飛び出す。最強チーム陴威窠斗(BEAST)に挑むも返り討ちに遭い、逃走中に出会った陽二らと行動を共にすることに。やがて抗争を抱える不良グループ「極楽蝶」に誘われ、司たちは「ナイツ」との対決に巻き込まれていく。仲間との絆や憧れに突き動かされながら、司は伝説の単車と「最強」の称号を目指して走り出す――まっすぐな不良たちの青春物語
監督/西川達郎
出演/豆原一成(JO1) 池﨑理人(INI) 山中柔太朗 井上想良ほか
2025年5月30日公開

作品公式サイトを見る

WACOCA: People, Life, Style.

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