間宮祥太朗が主演を務める金曜ドラマ『イグナイト‐法の無法者‐』(TBS系)が話題を呼んでいる。本作は、ありとあらゆる手段を用いて原告を勝訴へと導くアウトサイダーな弁護士集団を描いた完全オリジナルのリーガルドラマ。依頼人をただ待つのではなく、争いの火種がくすぶる場所へ自ら飛び込み、人々に訴訟を焚きつけていく弁護士たちの姿が斬新な切り口で描かれており、初回から視聴者の関心をがっちりと掴んでいる。

 物語の中心となるのは、間宮が演じる新米弁護士・宇崎凌。父を事故で亡くしたことを機にサラリーマンを辞め、弁護士を目指した宇崎は、苦労の末に司法試験に合格する。しかし理想とは裏腹に、数々の事務所面接に落ち続け、バイト生活に明け暮れる日々を送っていた。そんなある日、成り行きから「ピース法律事務所」への就職が決まる。しかしそこは依頼人を待つのではなく、むしろ訴訟を仕掛けていく異色の弁護士軍団だった――。

『イグナイト』はこれまでのリーガルドラマとは一味違う? 畑中翔太Pが狙いを明かす

間宮祥太朗が主演を務めるTBS金曜ドラマ『イグナイト -法の無法者-』第1話の放送を前に、畑中翔太プロデューサーのインタビューコ…

 演出陣の中でも、特に注目したいのが原廣利監督の存在だ。2024年5月に公開された映画『帰ってきた あぶない刑事』を手がけた人物であり、今回の『イグナイト』にもあの独特の空気感をしっかりと持ち込んでいる。

 『あぶない刑事』(日本テレビ系)とは、舘ひろしと柴田恭兵による、1980年代後半に一世を風靡した伝説の刑事ドラマ。2人が演じるタカ&ユージのスタイリッシュなアクションと軽妙な掛け合いは『あぶ刑事(デカ)』旋風を巻き起こし、今もなお心に刻まれている。都会的なファッションや洒脱な会話、スリリングな事件展開が絶妙に組み合わさり、「刑事ドラマ=硬派」というイメージを覆した革命的作品でもあった。

 『イグナイト』の第1話では冒頭、バスの横転・爆破シーンという昭和ドラマさながらのド派手演出が用意されていたが、作中には『あぶ刑事』を彷彿とさせる要素も至るところにちりばめられている。

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