ダニエル・クレイグの演じる007が好きでした。
歴代ボンドの中でも群を抜いてクールでお洒落で、でも基本的に不幸体質で、アクションより苦悩してる時間のほうがきっと長い。しかし、そこがいい。
――人は、結構な確率でお気に入りのスパイを心のアジトに住まわせているのですよね。レアな職業でまず出会うことがないし、基本的に正義の味方でもなんでもないはずなのに、どうしてそんなに惹かれるのか。
その謎を解くために我々はアマゾンの奥地へ、もとい、スパイたちとともにそれぞれの任地へ。騙したり騙されたり、ひどい目に遭ったり遭わせたり(銃撃戦はマストではありません)、誰かを救ったり救えなかったり愛したり別れたり。ごく稀にハッピーエンドが訪れることも、あるのかもしれない……が、保証の限りではない。
今回ご紹介するのは、そんな世界の理不尽さと残酷さに身体ひとつで挑む、闇のヒーローたちの物語です。
ふだんは闇にひそみ、ときに派手に暴れる エンタメなスパイたちの肖像×7
松岡圭祐『令和中野学校』(角川文庫)
「高校事変」「JK」と同じ世界線、異なる物語――
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322501001694/
芝村裕吏『猟犬の國』(角川文庫)
「何事もないのが一番いい。そのためならどんなこともする」
その組織には、名前すらない――。
ただ、便宜上「イトウ家」と呼ばれる。
平和にまどろむ日本が一日も長く続くように戦う無名の戦士、いや猟犬たち。
今日も情報と軽武装を頼りに、国内外の”邪魔者”を騙し、操り、脅し、殺す。
「好き好んでこんなことをしてると思うなよ、ニッポン人」
日本人でもないのに、猟犬に不本意ながらなった男がいた。――良心をすり減らして生きてきた男の今日の仕事は?
軍事小説の新境地を拓いた著者が贈る、最もリアルなスパイアクション!!
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321808000301/
柳広司『ジョーカー・ゲーム』(角川文庫)
天才スパイたちによる決死の頭脳戦!!
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/201012000045/
高村薫『リヴィエラを撃て』(上)(新潮文庫)
顔のないスパイ《リヴィエラ》は誰だ――。日本が生み出した国際諜報小説の最高傑作。
(新潮社オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.shinchosha.co.jp/book/134714/
安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』(集英社)
想像を超えた感動へ読者を誘う、心震える“スパイ×音楽”小説!
ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。
師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……
(集英社オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/rabuka/
ジョン・ル・カレ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕』(ハヤカワ文庫NV)
二重スパイを探せ。引退から呼び戻された元情報部員の孤独な闘い。
(早川書房オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000031253/
デボラ・ホプキンソン『こうしてぼくはスパイになった』(東京創元社)
子どもたちの勇気と謎解きを描くスパイミステリ!
(東京創元社オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488011482
こちらの記事もおすすめ!
離婚に相続、呪われた家まで⁉ トラブル解決エンタメ7選
https://kadobun.jp/feature/book_concierge/entry-106328.html
天才、変人、クセモノ揃い! ドリーム・チーム本7選
https://kadobun.jp/feature/book_concierge/entry-105981.html
脅威を前に、君はどうする。「モンスター小説5選」
WACOCA: People, Life, Style.