劇場公開日:2025年1月3日
ジェイソン・ステイサムと「スーサイド・スクワッド」のデビッド・エアー監督がタッグを組んだリベンジアクション。
アメリカの片田舎で養蜂家(ビーキーパー)として隠遁生活を送る謎めいた男アダム・クレイ。ある日、彼の恩人である善良な老婦人がフィッシング詐欺に遭って全財産をだまし取られ、絶望のあまり自ら命を絶ってしまう。怒りに燃えるクレイは、社会の害悪を排除するべく立ちあがる。世界最強の秘密組織「ビーキーパー」に所属していた過去を持つ彼は、独自の情報網を駆使して詐欺グループのアジトを突き止め、単身乗り込んだ末にビルごと爆破。その後も怒とうの勢いで事件の黒幕に迫り、事態はFBIやCIA、傭兵部隊や元同業者まで入り乱れる激しい闘争へと発展していく。
「ハンガー・ゲーム」シリーズのジョシュ・ハッチャーソンが詐欺集団の元締めである実業家デレク、イギリスの名優ジェレミー・アイアンズがデレクの護衛兼アドバイザー役を務める元CIA長官ウエストワイルドを演じた。「リベリオン」のカート・ウィマーが脚本を担当。
2024年製作/105分/PG12/アメリカ・イギリス合作
原題または英題:The Beekeeper
配給:クロックワークス
劇場公開日:2025年1月3日
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2024年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
滅法強いジェイソン・ステイサムが悪者たちをばったばったと倒していく、既視感ありまくりの娯楽活劇。でも退屈なB級映画で終わっていないのは、もちろんステイサムの衰えぬ身体アクションと、デビッド・エアー監督による格闘・銃撃シーンの演出の上手さと編集のテンポの良さのおかげだろう。
今回ステイサムが立ち向かう悪の組織を構成する連中は、ハイテクとソーシャルエンジニアリングを駆使して罪なき人々から金をだまし取るインテリ組と、彼らから雇われた傭兵などの武闘派に大別される。武闘派の中ではラスボスに近いラザラス(テイラー・ジェームズ)が黄色いジャケットで明るく目立っていて、ヴィランにしては珍しいなとは思ったもののそれ以上は深く考えなかったが、鑑賞後にIMDBのトリビア欄で「yellow jacket=スズメバチ」にかけていたと知り、なるほどそういうことかと納得。スズメバチは蜜蜂の天敵で、養蜂家にとっても厄介な存在だから。
あと、ミニー・ドライバー(「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」や「オペラ座の怪人」で好演)がCIA長官役で出ているが、え、たったそれだけ?と驚くほど出番が短い。無駄遣いのようで気の毒。
2024年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
年始の緩んだ心体にビタミンを注入する快作だ。今度のステイサムは養蜂家。世話になった(「あんたは俺に唯一優しくしてくれた…」)老女がネット詐欺に遭ったのをきっかけに、謎めいた男の復讐劇が幕を開ける。僕らはステイサムが強いのは知ってるし、彼がどんな職業でも筋書きがほぼ変わらないのも知ってる。事はいたってシンプル。だがシンプルゆえに作り手の繰り出す動線や演出に差が出る。本作も一つ間違えば行き先はB級箱だったはずだが、奇跡的に、いやエアー監督の職人芸というべきか、雑味なしで悪をぐんぐん撃破する一点透視図に仕上がった。難しいことはいらない。頭は空っぽにして良い。役者は豪華(ジェレミー!)な存在感を発揮してるし、アクションにはキレがある。全貌を徐々に明かす構成も気が利いてる。蜂を攻撃の手段にはせず、集団や社会の組織づくりの概念として用いているのにも苦笑しつつ、その要素が全体を引き締める様を面白く見た。
2025年4月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
2025年4月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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