米国の人気クイズ番組「ホイール・オブ・フォーチュン」と「ジョパディ!」の配信権を巡るソニーグループと米パラマウント・グローバル傘下CBSの法廷闘争で、カリフォルニア州地裁判事は9日、ソニーがCBSから配信権を引き継ぐことを認める暫定判断を下した。

  両番組を制作しているソニーは2月、CBSに対して世界配信を引き継ぐと通告。CBSはソニーによる配信の差し止めを求めていたが、ロサンゼルス郡の州地裁は請求を退ける決定を下した。

  同地裁のケビン・C・ブラジル判事は「ソニーは番組配信を開始できる。CBSに番組を供給する必要はない」と述べた。

  同判事は最終判断をまとめる前に10日の審理でCBSに意見陳述の機会を与える予定。

  CBSメディア・ベンチャーズの広報担当者は発表文で、「われわれは予定通り、あす出廷し、『暫定』判断を『最終』判断にすべきでないと訴えるつもりだ。また、最終判断とされた場合は、直ちに上訴することから、その施行は上訴審の判断が下されるまで停止すべきだとも主張する」とした。

  ソニーの担当者にコメントを求めたがすぐに返答はなかった。

  この対立は昨年10月にソニーがCBSを提訴したことで始まった。ソニーはCBSについて、配信契約で10億ドル(約1470億円)を超える利益を得ているものの、広告やライセンス収入を増やす取り組みが不十分だと主張した。

原題:CBS Poised to Lose Bid to Stop Sony Taking ‘Jeopardy’ Rights (1)(抜粋)

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