イスラエル軍に占領されるパレスチナの過酷な現状/映画『ノー・アザー・ランド』予告編

2024年度ベルリン国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞と観客賞をW受賞したパレスチナ人とイスラエル人の若手監督による衝撃と奇跡のドキュメンタリー映画『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』予告編。

第97回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた本作は、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区<マサーフェル・ヤッタ>の住民たちが力を合わせ20年以上占領に抗い続けてきた歴史にも触れながら、イスラエル軍がパレスチナ人に対して長年行ってきた占領政策の本質と実態に肉薄。パレスチナが置かれた現状を知る上での必見作だ。

1月22日時点で11の観客賞をはじめ61もの賞を獲得しているが、優秀ドキュメンタリー賞、ニューヨーク映画批評家協会賞で最優秀ノンフィクション映画賞、ヨーロッパ映画賞でヨーロッパドキュメンタリー賞など次々と受賞を積み重ね、英国アカデミー賞やインディペンデント・スピリット賞をはじめ注目の映画賞でノミネート中。堂々のオスカーノミネートといえるが、世界各地での圧倒的な高評価とは裏腹に、アメリカ国内では政治的な事情から、劇場公開しようと手を挙げる配給会社が未だにない。そのため、本来であれば配給会社へ権利を販売する役割であるセールス会社が、みずから劇場に働きかけ1月末の公開を実現させるという異例の事態となっている。

1月8日(現地時間)のニューヨーク映画批評家協会賞の受賞式では、作品賞を受賞した『ブルータリスト』のブラディ・コーベット監督がスピーチの締めくくりに「最後に言いたいことがあります。『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』を配給する時が来ました」と述べ、大きな話題を呼んだ。米国内の映画人からも本作の今後の動向に注目が集まっているが、日本はフランスやドイツなど欧州各国に続く劇場公開となり、アジアでは最速公開となる。

本作の舞台となるのは、イスラエル軍による破壊行為と占領が今まさに進行している、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区<マサーフェル・ヤッタ>。この現状をカメラに収め世界に発信することで占領を終結させ故郷の村を守ろうとするパレスチナ人青年バーセル・アドラーと、彼に協力しようとその地にやってきたイスラエル人青年ユヴァル・アブラハームの2人による決死の活動を、2023年10月までの4年間に渡り記録。あまりに不条理な占領行為を、そこで暮らす当事者だからこそ捉えることのできた至近距離からの緊迫感みなぎる映像であぶりだしていく。

同時に、バーセルとユヴァルが、パレスチナ人とイスラエル人という立場を越えて対話を重ね理解し合うことで生まれる奇跡的な友情と、ただ故郷の自由を願い強大な力に立ち向かい続ける人々の姿も映し出す。監督は、バーセルとユヴァルを含むパレスチナとイスラエルの若き映像作家兼活動家の4人が共同で務めた。

2024年2月に開催されたベルリン国際映画祭では最も大きな盛り上がりを見せた1作となり、上映後には観客たちによるパレスチナ解放スローガンの大合唱と、割れんばかりの拍手喝采が巻き起こった。最優秀ドキュメンタリー賞&観客賞をW受賞し、バーセルとユヴァルが揃って登壇し連帯を呼びかけた受賞スピーチは同映画祭のハイライトとして大きな話題を集めた。しかし一方で、イスラエル擁護の姿勢を示すベルリン市長やドイツ文化省がそれを強く非難。世界中で大きな論争が続くなか、今なお監督たちは精力的に活動を続けている。

2月21日TOHOシネマズ シャンテ、シネ・リーブル池袋 ほか全国公開

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