東日本大震災から8年後に、宮城県石巻市大川地区で撮られた2本の映画、フィクションとドキュメンタリーの手法で描く“その後の私たち”。佐藤そのみ監督作『春をかさねて/あなたの瞳に話せたら』予告編が解禁!
『春をかさねて』『あなたの瞳に話せたら』は、1996年生まれ、宮城県石巻市出身の映画作家・佐藤そのみが、自身の故郷を舞台に撮った中編映画。
『春をかさねて』は震災で妹を亡くした14歳の祐未を主人公に、二人の女子中学生の繊細な心の揺れを瑞々しく描き出すフィクション。『あなたの瞳に話せたら』は、津波で甚大な被害を受けた石巻市立大川小学校で友人や家族を亡くした当時の子どもたちによる、書簡形式のドキュメンタリーだ。
佐藤監督が大学在学中の2019年に撮られた両作品は、当初は配給・公開の予定はなかったものの、2021年より全国各地の団体・自治体や学校機関からの要望に応える形で自主上映会を実施、30か所以上で上映され評判を呼び、ついに今回が初の劇場公開となる。
このたび解禁となる本予告では、『春をかさねて』の大震災から間もない被災地で暮らす女子中学生たちの会話、ドキュメンタリーのなかの手紙の一節を切り取りながら、映像作家の小森はるかによる「進んでいく時間、止まったままの時間。震災によって重ならなくなった過去と現在を抱えながら、歳を重ね、大人になっていくあの時の子供たち。彼らには「もうみんな十分苦しんだ」と、そのための物語が必要だったと、誰か気付いていただろうか」というコメントを引用。また現在は震災遺構として立入禁止となっている大川小学校の校舎内での貴重なシーンも垣間見ることができる。
被災者である佐藤監督が、「津波によって失ってしまったものへの悼み、愛情、震災によって生まれた人間関係の亀裂、ときに苛立ちや違和感、自身への嫌悪感やあきらめ…これらに、一度正面から向き合わなければ、きっと次の作品は作れないのだろう」という覚悟で撮った。
『春をかさねて/あなたの瞳に話せたら』は2024年12月7日〜12月27日シアター・イメージフォーラムにて<3週間限定>公開ほか全国順次ロードショー
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