8月19日
”萌姉ちゃんが起きてこない“そんないつもとは違う朝。ご飯の後お姉ちゃんのところに行って話を聞いてみると「自分の将来がどうでもよくなった」と言っていた。思春期という大人と子どもの狭間で揺れ動くお姉ちゃんに重くのしかかった失恋は、食欲どころかお姉ちゃんの生きる活力をも奪っていた。
でも正直気持ちは痛いほどわかる。自分の夢や将来の希望、そんな曖昧なものを掴むために努力する意味がわからない時期は自分にもあった。なにもなくてもそんな事を考えてしまう思春期に、失恋なんてものをしてしまったら尚更だろう。ただそれは裏を返せばそんな曖昧なものに対して真剣に向き合う必要がないということでもあると思う。だからこそ今の僕は好きな事だけやって、人生で一番楽しい毎日を送っている。話はそれちゃったけど、お姉ちゃんも少し楽観的になってくれる事を願う。
その後は、昨日鼻の下伸ばしながら髪を切りに行ったおじちゃんのせいで受け取れなかった凧を受け取りに行った。そしてそのまま丘まで行って一瞬で凧をあげきった。初めての上級凧だったのにも関わらず、140mになるまで5分もかからなかった。
そのあとは昨日の約束通りテントへ向かうと沙織ちゃんが読書していた。そしてテントの中を見せてもらうと、すごい量の本と数枚の写真、花の絵などが散乱していた。おそらく写真はセンサーに反応して撮られた物だと思う。何が写っているかははっきり見えなかった。
その後おじちゃんに凧製作を依頼し虫相撲へ。するとついにオオクワガタが現れた。なんとか1匹は倒せたが、オオクワガタの必殺技”ブレンバスター“になす術なくうちの虫達は薙ぎ倒されて行った。
そして夜、今度は萌姉ちゃんが夕飯を食べにきていた。そこでぼくくんは何も考えず「なんで寂しい顔してるの?」と一言。こういうタイミングでは案外こんな子どもの素直な言葉が一番効いたりするものである。詩ちゃんは声を出さずに笑っていたが、そこは流石おばちゃん。話をさらっと流し夕飯となった。
夕飯後萌姉ちゃんと話をしてみると謝られた。話を詳しく聞くとどうやらこのタイミングでダイエットを始めるという。いくらなんでもやめたほうがいいだろうとは思いながらもぼくくんはまだ子ども。そこを注意するほど大人ではない。
お姉ちゃんの傷が癒えるにはもうしばらくかかりそうだ。
のぼる
ぼくのなつやすみポータブルを8月中1日ずつ実況プレイしていきます。
2 Comments
今日は動画上がらんかと思ったから上がって嬉しい✨毎日何時に上がるか決めて欲しい!応援してます!
おとうさんの「おとうさん、おかあさんしてあげなきゃ…」ってセリフすごい好き
女子大生意識して髪切りいくおとうさんもすごい好き