『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』など、数々の傑作を世に送り出し続けてきた名匠ヴィム・ヴェンダース。彼が長年リスペクトしてやまない役所広司を主演に迎え、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた『PERFECT DAYS』は、1988年にヴェンダース監督の『ベルリン・天使の詩』が30週にもわたるロングラン上映で大ヒットを記録した記念すべき映画館、TOHOシネマズ シャンテをメイン館として12月22日(金)より全国公開される。

ヴィム・ヴェンダースが、日本の公共トイレのなかに small sanctuaries of peace and dignity(平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所)を見出し、清掃員の平山というフィクションの存在をドキュメントのように追い、一人の男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追った。平山を演じた役所は、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した。

本予告映像は、竹箒で地面を掃く聞き馴染みの良い音が聞こえてくる中、いつもの朝を迎えたことを悟った主人公・平山の日常から始まる。布団を畳み、ドアを開けて空を見上げ、アパートの前にある自販機で缶コーヒーを買う。そんななんてことの無いルーティーンだ。

「この世界は、ほんとはたくさんの世界がある。つながっているようにみえても、つながっていない世界がある」というせりふを背に、平山はいくつもの風変わりなトイレを清掃してまわる。全編に流れているルー・リードの「PERFECT DAY」が盛り上がりを見せるとき、平山は一日を終え、薄い布団に寝そべり、小さな明かりで文庫本を読み耽るのだった。

キャッチコピーの「こんなふうに生きていけたなら」とともに、歌詞にもある「Oh, it’s such a perfect day」をまさに体現する予告編に仕上がり。

また、そんな平山の日常を背景に浮かび上がるのは世界中の海外メディアによる本作のレビュー。「詩情漂う傑作」(tagesschau)や「ヴィム・ヴェンダース監督の美しい禅の精神が再び現れた」(PREMIERE)、「ほとんどの時間を無言の演技で支配している 魅惑的で優雅な役所広司の演技」(DEADLINE)というように、ドイツの名匠が捉えた日本を舞台にした新たな名作が世界中で受け入れられていることを裏付ける。
11月3日(金・祝)より、ムビチケ前売り券の発売も開始となった。

監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ヴィム・ヴェンダース、 高崎卓馬
製作:
出演:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和
製作:MASTER MIND 配給:ビターズ・エンド
2023/日本/カラー/DCP/5.1ch/スタンダード/124分/G
原題:『PERFECT DAYS』
邦題:『PERFECT DAYS』
ⓒ 2023 MASTER MIND Ltd.   perfectdays-movie.jp  #パーフェクトデイズ #PERFECTDAYS
公式X(旧Twitter)アカウント:@perfectdays1222

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