主演:黒木華 共演:寛一郎、池松壮亮 / 脚本・監督:阪本順治『せかいのおきく』の切なくも愛しい恋と青春、鮮烈なモノクロ映像に魅せられる本予告解禁!

おきく、22歳。声を失ったけれど、恋をした。彼に伝えたい言葉がある。だから今日、どこまでも歩いて会いに行く。〈人と人のぬくもり〉と〈いのちの巡り〉を鮮烈なモノクロ映像で描く、『せかいのおきく』本予告完成!

この度、初解禁となった本予告は、長屋で暮らす武家の娘、おきく(黒木華)が、紙屑拾いの中次(寛一郎)と下肥買いの矢亮(池松壮亮)との雨宿りでの出会いのシーンからスタート。

身分の低さを理由に身を引きながらも、おきくへの想いを胸に秘める中次と、強気に振舞う反面、中次へのいじらしい恋心を隠せないおきく…など、切ない恋模様も伺える。しかし、ある日、おきくは悲惨な出来事に巻き込まれてしまい、喉を切られ声を失ってしまう衝撃のシーンが…。過酷な運命に見舞われ、声を失いながらも、身振り手振りで精一杯に気持ちを伝えようとするおきくを、黒木華が繊細かつ感情豊かな演技で体現し、観る者の心に迫る。また、おきくに淡い思いを寄せる中次を寛一郎が表情豊かに演じ、劇中の長屋のシーンでは、おきくの父(佐藤浩市)と厠で鉢合わせ、映画タイトルにもある「せかい」の言葉にまつわる会話を繰り広げる、親子共演の場面も垣間見られる。

さらに、江戸の循環型社会を象徴する下肥買いの矢亮を池松壮亮が躍動感あふれる演技で見せ、貧しいながらも生き生きと日々の暮らしを営む長屋に集う人々を、眞木蔵人、佐藤浩市、石橋蓮司らベテラン俳優が絶妙なアンサンブルを披露している。

江戸末期、東京の片隅。つらく厳しい現実にくじけそうになりながら、それでも心を通わせることを諦めない若者たちを描いた本作。墨絵のように美しく、鮮烈なモノクロ映像で綴った至高の日本映画を予感させる本予告が完成した。
『せかいのおきく』2023年4月28日公開

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