幕張メッセで開催中の「CEATEC 2026」。電通グループのクリエイティブR&D組織Dentsu Lab Tokyoは、ラーメンを食べずにすする感覚だけを味わう装置「吸うラーメン」を出展した。麺もスープも使わず、香りと音、唇に伝わる振動でラーメンの「らしさ」を再現する。

Dentsu Lab Tokyoブースの「吸うラーメン」の展示コーナー
Dentsu Lab Tokyoブースの「吸うラーメン」の展示コーナー

 使い方は、吸い口をくわえ、麺をすするように何度かに分けて軽く吸うだけだ。吸うと口元にラーメンの香りが広がり、吸い口から唇にすする振動が伝わる。同時にスピーカーからすする音が流れる。ラーメン鉢につながった縦長のディスプレイには、吸うのに合わせて麺がすすられていく映像が映る。香料は曽田香料が協力した。ブースでは「替え玉」もできる。

手に持って口に当てる吸い口。ここから香りが出る
手に持って口に当てる吸い口。ここから香りが出る
ラーメン鉢の上に立つ縦長のディスプレイに、すすられていく麺の映像が映る
ラーメン鉢の上に立つ縦長のディスプレイに、すすられていく麺の映像が映る

 Dentsu Lab Tokyoは技術とアイデアを組み合わせた体験開発を手がけており、吸うラーメンは食とエンターテインメントを掛け合わせる企画として始まった。担当者によると、きっかけはチームの中に健康上の理由で塩分を控えなければならないメンバーがいたことだ。それでもラーメンを楽しみたいという話から、塩分を取らずにラーメンをすする体験を作ることになった。

吸い口をくわえて体験している様子
吸い口をくわえて体験している様子

 商品化は未定で、担当者はエンターテインメントと食・健康の両方の方向で展開を広げたいと話した。同組織の資料では、塩分やカロリーが気になる人のほか、麺をすすれない人への提供や、そば、うどん、フォーなど他の麺類への展開も挙げている。

 吸うラーメンは2025年12月に同組織が東京・汐留の電通ホールで開いた「Dentsu Lab Tokyo OPEN LAB 2025」で、新作プロトタイプの一つとして公開した。CEATECのブースでは、言葉から触り心地を生成するAI「FANTOUCHIE」、犬型ロボットが仕草で人に応える「ロボットのファンサ」と並べて展示している。

 11月18日には電通ホールで「Dentsu Lab Tokyo OPEN LAB 2026」を開く予定で、吸うラーメンはここでも体験できる。

WACOCA: People, Life, Style.