お子さんは、初めて会う人たちの前で、堂々と自分の考えを発表できますか。

家では元気な子でも、幼稚園や保育園、学校などの大勢の場になると恥ずかしがってしまう子が多いと思います。

ですが、自分の考えを臆せず言えるようになってほしいと思うのは、親御さんの願いではないでしょうか。

こんにちは、まーやです。私は12年間元小学校教員として、現在は偏差値70台の5歳の娘の母として、幼児期の賢さの土台づくりを発信しています。

人前で堂々と話す力は、これから先も求められる力です。発表できるようになるという表面的な話ではなく、子どもの人生そのものを豊かにしてくれると考えています。

では、発表できるようになるために、大勢の前でスピーチさせる練習をすれば良いのでしょうか。もちろん技術的に必要ではありますが、ご家庭でできるアプローチは別のところにありそうです。

今回は、夏休みに参加させていただいた、兵庫県での先生方や保護者の方の勉強会を通して見えてきた、お子さんが人前で堂々と発表できるようになるために家庭でできるアプローチについて書きます。

※本記事の写真および、名前の表記につきましては、全て掲載の許可をいただいております。


<名前さえ言えなかったわが子>

「1年生のときは、自分の名前を言うことさえ恥ずかしくて、泣いてしまうような子だったんです」

と話してくれたのは小学2年生の三谷紬さんのお母様。

この日は、中播磨の有志の先生方でつくる「生きる力を育む授業研究会」による研修会が行われていました。

その中の一環で、兵庫県の小中学生が、元小学校教師で教育実践研究家の菊池省三先生による特別授業へ参加。菊池先生は学級崩壊したクラスを立て直す授業などで注目され、現在は複数の自治体で教育アドバイザーとして務めています。

特別授業では「アンパンマン」が取り上げられていました。

「アンパンマンとばいきんまんは友達か」

という問いに対して

「注意するほど仲が良いから友達だ」

「アンパンマンはばいきんまんに手加減している(最後までやっつけない)。」

と賛成派の意見や

「けんかして仲直りするわけじゃないから仲が悪い。」

「ばいきんまんが悪さをして、毎回アンパンマンがやっつけてるから、友達ではない。」

と反対派の意見の交流が行われました。

相手の発言を聞いた上で考えを発表した子や、中学2年生が小学1年生に自ら接しに行く姿に、聞くことの大切さや「優しさ」という行動への価値付けを行う菊池先生。

言葉と行動で伝えることで、初めて会う人とも学び合えることの楽しさを、子どもたちも実感できた1時間となっていました。

菊池省三先生による異学年の子どもたちへの授業の様子

菊池省三先生による異学年の子どもたちへの授業の様子

授業の終盤。

「やめるんだ、ばいきんまん」というアンパンマンのセリフを提示し、菊池先生はばいきんまんという存在ではなく、いたずらという行為に対して注意しているとして、「注意できる優しい友達との関係を学校でも作ってほしい」という願いを伝え授業を締めくくりました。

授業の最後には振り返りを発表する時間に。

小学1年生から中学2年生、異学年で初めて出会う子も多い26名の子どもたち。

横には保護者の方、後ろには大勢の先生方がいます。

大人でさえ発表するのは緊張する状況。

上級生の子が数名発表したあと、一人の女の子が手を挙げました。

小学2年生の三谷紬さんです。

授業中も、先生や友達が発言している時は、しっかりと顔を見つめ、話を聞いている姿が印象的でした。

「感想は二つあります。一つ目は、注意をする優しさが良かったと思ったので、私もやってみようと思いました。二つ目は、私もいっぱい友達を作りたいです。」

2年生とは思えない堂々とした姿を見ながら、紬さんのお母様が1年生の頃の姿を教えてくれたのでした。


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実は自己紹介も言えない子だった?!


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