作家・青山美智子さんの新作小説『愛の声が聴こえたんだ』が、9月3日(木)から「WEB別冊文藝春秋」で公開される。

『愛の声が聴こえたんだ』は声優・梶裕貴さんがプロデュースする音声AIプロジェクト「そよぎフラクタル」から着想を得て書き下ろされた作品。人間が生成AIに悩みや弱さを打ち明けていく姿を描く恋愛小説となる。

公開にあわせて特別ティザー映像も解禁。梶裕貴さんが主人公・松木拓人とナレーションを担当し、梶裕貴さん自身の声をもとにした音声AIキャラクター・梵そよぎが、作中の生成AIサービス「Ajik(アジク)」を演じる。

青山美智子が描く「人間がAIに心を預ける」物語

『愛の声が聴こえたんだ』の主人公は、インテリアメーカーで営業部門の責任者をつとめる36歳の松木拓人。

ある日、後輩から勧められた生成AIサービス「Ajik」の「AI占い」を試したところ、「怪我に注意」と告げられる。その後、本当に手を負傷した拓人は、治療のために立ち寄った薬局で一人の女性と出会い、恋に落ちる。

仕事もできて人当たりもいい一方、意中の女性を前にするとうまく振る舞えない拓人。やがて、これまで誰にも見せてこなかった自分の弱さを、感情を持たないはずのAjikにだけ打ち明けるようになっていく。

青山美智子さんは『木曜日にはココアを』で2017年に作家デビュー。『お探し物は図書室まで』『赤と青とエスキース』『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』『人魚が逃げた』などを発表し、5年連続で本屋大賞にノミネートされている。

青山美智子さん

青山美智子さん

今回の作品について青山美智子さんは、AIがすでにSFではなく日常の一部になったとした上で、「人とAIとのリアルな関わりの現状と課題、そして希望や可能性を、今、小説という形でここに書き留めておきたいと思いました」とコメントしている。

梶裕貴と音声AI「梵そよぎ」が人間とAIの対話を表現

小説公開にあわせて公開された約1分のティザー映像では、梶裕貴さんが主人公・松木拓人およびナレーション、梵そよぎがAjik役を担当。

恋愛に悩む拓人が胸の内を吐露し、それにAjikが応答するという、本作における人間とAIの関係性を「声」によって表現する。

『愛の声が聴こえたんだ』ティザー映像

梵そよぎは、梶裕貴さんの声と言葉をもとにした音声AIキャラクター。梶裕貴さんの声優活動20周年を迎えたことをうけ、2023年に始動した音声AIプロジェクト「そよぎフラクタル」から誕生した。

キャラクターデザインはイラストレーター/アニメーターの米山舞さんが担当している。

2026年3月には東京ガーデンシアターでライブイベント「梵そよぎ 1st EXPO『0rigin』」を開催。梵そよぎと梶裕貴さんによるデュエットなど、人間とAIが同じステージに立つ演出も展開された。

以前にも仕事を共にしている青山美智子と梶裕貴

青山美智子さんと梶裕貴さんは、2025年にも青山美智子さんの小説『月の立つ林で』で仕事を共にしている。

小説『愛の声が聴こえたんだ』ティザー映像で主人公の声とナレーションを担当する梶裕貴さん

小説『愛の声が聴こえたんだ』ティザー映像で主人公の声とナレーションを担当する梶裕貴さん

同作の文庫化にあわせ、小説内に登場する架空のポッドキャストを現実に再現した番組「ポプラ社 presents 梶裕貴のツキない話」が制作。梶裕貴さんがメインパーソナリティをつとめたほか、作中に登場する「タケトリ・オキナ」としてナレーションも担当した。

『愛の声が聴こえたんだ』の発表に際し、梶裕貴さんは「とある番組で青山美智子先生作品を朗読させていただいたこと」をきっかけに、青山美智子さんへ「そよぎフラクタル」の活動を紹介したとコメント。

その後、青山美智子さんがプロジェクトやAIについてリサーチを開始。探究心と創作意欲に感動したと振り返っている。

1990年生まれの地方在住。インターネットに青春時代を持っていかれた。VRとesportsが関心領域。最近はnoteを拠点に活動している。

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