英語が必須、と言われる現代の子育て現場。短期留学だけでなく、国内インター、ボーディングスクール、親子で教育移住などを選ぶ家庭の話もちらほらと聞くようになりました。そんな話題を耳にするたびに焦り、ネット上に溢れかえる情報に親は翻弄されるばかり。
では実際に、英語が話せないのに海外に放り出される子ども本人は何を思うのでしょうか。どんな準備をして、何を経験をし、いつ何に苦労をするのか。この夏に海外インターへ転校するKくん(仮名・13歳)に10代目線でレポートしてもらいます。
留学には興味なかったのに……
初めまして!!
僕は昨年、中学受験をして私立中学に入学し、今は2年生です。
僕の父は仕事の都合で数年おきに海外駐在と日本での勤務を繰り返しています。小さな頃に一緒に海外について行ったこともあったけど、そのとき全く言葉の通じない幼稚園に放り込まれた恐怖が忘れられなくて「もうついて行きたくない」と日本で中学受験することを選びました。
中学生になって、ひとり部屋ももらって自由な毎日がはじまったけど、2歳年下の妹(僕より口が達者なギャル)と母の女ふたりに囲まれた生活に昨年はイライラが爆発。「パパのところ行こうかな」と何気なく父に話したら、留学の話が動き出しました。
でも僕は留学には何も興味なかったんです。
学校も気に入っているし。
そんなとき母に連れて行かれた海外留学セミナーで、登壇者のひとりが通うUCLA (カルフォルニア大学ロサンゼルス校)の映像を見ました。大学がすごく広くて、かっこよかった。ひとり暮らしをして、こういう大学に通ったら、自由な毎日が送れて楽しいだろうなと思って、そのためには英語も必要か……と思いました。
それで、父が駐在する中南米のとある国のインターナショナルスクールに1年間通うことを決めました。
とりあえず1年間、やり切ってやる!
中学2年生になって、新しいクラスメイトとも仲良くなって、部活には新入生が入ってきて、学校生活はめちゃくちゃ楽しかった。だから、日本に帰国したあとも、また同じ学校に通うことが許される期間だけ留学することにしました。
中高一貫校では転校したり転入する子はほとんどいないし、大学受験とかまだまだ先のことだから自由な時間がいっぱいあるって感じで、みんなめっちゃ遊んでて、そんなところから自分だけ去るというのは言いづらかった。
それで、仲が良い友達だけに夏から海外に引っ越すって話したんだけど「また日本に帰ってくるならちゃんと言いなよ」って言われて、1学期の終業式にクラスメイトひとりひとりに手紙を書いて、仲が良い友達にはミサンガを作りました。
日本を出発する日、空港にたくさん友達が見送りに来てくれてうれしくて、行くの嫌だなと思った。
留学することを決めたからには1年間やり切ってやろうと思っていたけど、やっぱり日本から離れる寂しさの方が圧倒的に大きかったです。

成田から乗った飛行機は日系だったけど、乗換地に降りてから全く日本語が通じなくなった。乗り換えた機内では飲み物ひとつ頼めない。言いたいことが言えない。
1日かけてやっと着いて、父が迎えに来てくれていたけど、街の景色が埃っぽい、歩行者も信号を守ってない。僕はここで1年後どうなっているんだろうって、期待感と不安が一気にやってきました。
初めて留学先の学校へ

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