「多くの場合、頭皮が乾燥しているにもかかわらず、同時に毛穴が詰まっている状態を意味します。顔の肌とまったく同じです」とキム。原因としては、使用するアイテムの重ね方が適切でないことや、頭皮のバリア機能の乱れ、洗いすぎなどが考えられるという。
「古い角質や皮脂が頭皮にとどまる一方、その下にある皮膚には水分が不足しています。その結果、バリア機能が低下し、頭皮がいつまでもバランスを崩した状態から抜け出せなくなってしまうのです」
そこで今回の施術では、多くの韓国式スカルプトリートメントと同様に、頭皮の潤いとバランスを取り戻すことを重視。これは長期的に健やかな髪を育むうえで欠かせない要素だということを学んだ。これまで私は、髪の中間から毛先までを丈夫に保ち、潤いを与えることばかりに気を取られ、頭皮には同じだけの注意を払ってこなかったのだ。
「細菌や炎症、バイオフィルムの蓄積を防ぐためには、頭皮のマイクロバイオームを健やかなバランスに保つことが重要です」と話すのは、毛髪診断士兼ヘアスタイリストであり、ヘアケアブランド「Arey」の共同創設者でもあるジェイ・スモールだ。
「頭皮の表面に汚れが蓄積していたり、炎症が起きていたりすると、それが物理的なバリアとなり、皮膚が有効成分を吸収するのを妨げる可能性があります」
頭皮診断が終わると、そこからの90分間は、やさしいクレンジング、スチーム、丁寧な洗い流し、角質ケア、セラムの塗布、マッサージという、緻密に組み立てられた施術が続いた。施術後は、頭皮がどれほど清潔になったかを目で確認できただけでなく、その違いを感覚でもはっきりと実感できた。頭皮は軽やかになり、しっかりと栄養と潤いが行き渡ったように感じられたのだ。
「スカルプトリートメントは、韓方(ハンバン)と呼ばれる韓国の伝統医学と、現代の頭皮科学に基づいた、何層もの施術プロセスによって構成されています」とキムは説明する。「目指すのは、汚れがなく、穏やかで、血流のよい頭皮。そうした状態を整えることが、より健やかな髪の成長を促す環境につながります」

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