「中学受験をするなら、夏期講習は全部受けるもの。」

そんな空気がある中で、わが家は小学4年生の夏、あえて夏期講習を減らしました。空いたところに入れた予定は、旅行と将棋大会です。

「受験を甘く見ているのでは?」

「4年生とはいえ、遊ぶ予定を増やして大丈夫?」

そんな声もあるかもしれません。

でも実際に塾へ通い始めた次男を見ていると、私は少し違うことを感じるようになりました。疲れがたまると集中力は一気に落ち、机に向かう時間だけを増やしても、学びの質は上がらない。そして小4という時期は、まだまだ机の外にある経験が、そのまま受験にも人生にもつながる力になると感じたのです。


塾に通い始めて見えてきたこと

我が家の次男は大多数の中学受験家庭と同じく、小3の2月(新小4)のタイミングで塾通いを始めました。実際に通い始めて感じたのは、帰宅後の疲れと、日によっての集中力の差です。

まだ9歳なのだから当たり前といえば当たり前ですが、調子良くテスト勉強をする日もあれば、宿題と毎日の計算タスクで手一杯の日もあります。何より現状、21時には布団に入り朝6〜7時まで寝るので、1日に9〜10時間は睡眠が必要な様子でした。

塾の授業は楽しいようで、同じクラスの友達もでき、モチベーションは感じられましたが、帰宅後の様子などから、今はまだ「量」をこなさせるのではなく、学ぶ内容の「質」も大事にしたいなと感じたのです。そこで、お誘いを受けていた少し距離の離れた拠点校舎での夏期講習を受けることを辞めて、今年は家のそばの校舎で最低限の日程で夏期講習を受けることにしました。


小4は「机の外」から学べる最後の時期!?

私は普段モンテッソーリ教師をしていて、上にも中学生の長男がいるのですが、小4の9-10歳前後の時期は、子どもの学び方・理解の仕方が変わっていく時期でもあります。これまでは具体的なものや出来事から学んできていた子どもたちが、個人差はもちろんありますが、この時期を境に、頭の中だけで抽象的な学びをできるようになっていき、大人の脳へと近づいていきます。


次のページ

9歳の学び方って?


WACOCA: People, Life, Style.