Jodie Foster  ジョディ・フォスター

今からちょうど30年前!1996年、カリフォルニア州センチュリーシティのセンチュリープラザホテルにて。第20回「ウィメン・イン・フィルム」のクリスタル・アワードに出席したジョディ・フォスター。

Photo: SGranitz/WireImage

「自分はこのままでは不十分だ」というのは、女性たちに蔓延する、呪いのような概念だ。どんなに美しい女性でもなぜか「まだ何かが足りない」と思い込んでいるのは、ハリウッドセレブたちのインタビューを読めば、珍しいことではないことがわかる。ジョディほどの美貌と才能、知性(彼女は名門イエール大学を卒業している)を持ってしてでさえもその例外ではなく、更年期のホルモンバランスによるメンタルと肉体の不安定さ、そして若さへの喪失感を経験したという事実は、我々に安心感をもたらしてくれるのではないらろうか。――そう感じているのは、自分だけではないのだと。

葛藤の50代を越えて。60代で手に入れた「真の解放」とグレイヘアへの称賛

「私が60歳になったときに何かが起こりました。私は『ああ、何てことかしら、もはや気にならない』と感じました」。ある日突然、45歳や50歳の頃に大切にしていたすべてのことに無関心になり、「注目の的になることに全く関心がなくなった」と言い切るジョディ。「それよりも遥かにエキサイティングなのは、他者に機会を与えることです」。現在では演技のほか監督・プロデューサーとしても活躍するジョディは、60代に入り「仕事はこれまで以上に良くなり、より幸せを感じられるようになった」と話している。

しかしジョディが60代でグレイヘアを公開したとき、はじめ世間はショックを受け、批判的な意見も多かった。2023年4月に公開されたHBOの「トゥルー・ディテクティブ」シリーズの予告編で白い髪と老化のサインを隠さない顔で登場したジョディを、SNS ユーザーたちは「老けて見える」と批判した。―彼女自身はエイジングを全く気にしていないというのに、だ。

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