妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちの本当の苛立ち、あふれんばかりの悩みとは? 専門家の解説を元に、リアルな事象に切り込んでいく。それが『女たちの事件簿』

日々の暮らしの中で、物価高を痛烈に実感することも多いこの頃。コンビニのおにぎりすら100円では買えない時代になった。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう解説する。

「スーパーやドラッグストアで買い物をしても、その合計金額に驚くことは少なくない。食品から日用品まで、生活にまつわる全てのものが値上がりしています。

総務省統計局が発表した2026年5月の消費者物価指数をみても、電気代やガソリン代、生鮮食品も含む各指標は前年同月より軒並み上昇。この物価高は今後も続くとみられています」

 

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

そんな現場に溜息をつくのは、都内で夫と保育園児の子どもの3人で暮らす、契約社員の山本菜々子さん(仮名・40歳)だ。

「スーパーで普段の買い物をするだけで、お金がどんどん飛んでいく感覚です。これまでは5000円くらいで収まっていた感覚の量が、今では普通に8000円を超えてしまう。今はまだ子どもが小さいからいいけれど、これから育ち盛りになったら……と思うと気が気じゃありません」

「家計が苦しく、外食もなかなかできないのが現状です。とはいえ、私も働いていて普段はほぼワンオペ育児なので、たまには手を抜きたい日もある。そのため、2ヶ月に1回ほど、金曜日の夜に近所のファミレスへママ友たちと子連れで集まるのが、ささやかな息抜きになっていました」

先日も、子ども3人、母親3人の計6人でファミレスに寄ることになったという。しかし、その中の一人、今回初めて食事を共にした「ママ友A」の振る舞いに、未来さんは激しいモヤモヤを抱くことになる。

「席に着いて注文するときから、少し違和感があったんです。Aさんは、自分と息子さんの2人で、たった1皿のパスタしか頼みませんでした。さすがに『それだけで足りる? 少ないんじゃない?』と声をかけたのですが、彼女は『うちは親子揃って少食だから大丈夫!』と笑顔で答えるので、そんなものなのかな、とその時は思っていたんです」

一方、未来さんの家では自分と子どもでそれぞれのメインとサイドメニューからポテトとチキンを注文した。

各々の料理がは運ばれるなか、山盛りのポテトを見るやいなや、ママ友Aから「ねえ、ちょっとそれちょうだい」と軽く言われ、菜々子さんもつまむ程度だろうと気軽に応じたが…

「どうぞと言った瞬間、Aさんとその息子さんが、まるで自分が注文したかのように、猛烈な勢いでそのポテトとチキンを爆食いし始めたんです。ニコニコとおしゃべりしながら、手を止めることなく、最終的に皿の半分以上を平らげてしまいました。うちの息子は、結局1本か2本しか食べられなかったと思います」

あまりの図々しさに呆気にとられ、「なんで奢らなきゃいけないの?」と思ったもののその場で咎めることができなかった。

「お会計のときに『ポテト代、私の分も色を付けて払うね』と言ってくれるかもしれない、という淡い期待もありました。だからその場は我慢したのですが……今思えば、あの時にハッキリと言うべきでした。

だって、彼女の非常識な『食い尽くし行為』は、ポテトだけでは終わらなかったんです。というのも、このAさん、ケチとかそういうレベルではなかったんです」

あまりの常識違いに「恐怖を覚えました」と言う菜々子さん。がっくり肩を落とした際の表情が妙に印象に残った。

【関連記事】「えーライフハックじゃん」ドリンクバーでママ友が犯した前代未聞のマナー違反。他人のポテトを爆食いし、お会計1円も払わず放った「呆れた一言」

※本記事で使用している写真はイメージです。

【取材協力】危機管理コンサルタント|平塚俊樹氏 【聞き手・文・編集】河本美乃里 PHOTO:Getty Images 【出典】総務省統計局|消費者物価指数

WACOCA: People, Life, Style.