妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちの本当の苛立ち、あふれんばかりの悩みとは? 専門家の解説を元に、リアルな事象に切り込んでいく。それが『女たちの事件簿』

森住智也さん(仮名・46歳)は、この春、娘を都内の私立高校へ入学させた。大学受験の負担軽減と授業料無償化を背景に下した決断だったが、蓋を開けてみれば、そこには想像を絶する「格差」が待ち受けていた。

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「とにかく格差を痛感する毎日です。娘の話では、友人のほとんどが17万円もする最新のiPhoneを所有しているというのです。それも、多くが入学祝いとして買い与えられたものだと聞き、愕然としました」

ある日、娘から詰め寄られた言葉が、智也さんの胸に突き刺さる。

—みんな、おじいちゃんやおばあちゃんからも入学祝いをもらったんだって。うちは?

「僕の実家は生活が苦しく、祝い金を送り合う習慣もありません。義実家からは心ばかりの一万円が届きましたが、

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