現場作業や工場作業向けの作業服・関連用品の専門店であるワークマンは、2026年4月15日に東京国際フォーラムにて「WORKMAN『UV&酷暑対策 新製品発表会』」を開催。本格的な夏の到来を前に、年々厳しさを増す暑さへの対策として、UV&酷暑対策の注目新製品を発表した。
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“真夏の灼熱環境”を再現したサバイバル・ファッションショーも実施
■夏を快適に乗り切るための注目ウェアがずらり
2025年は日本全国で記録的な猛暑となり、各地で災害級の暑さが常態化した夏となった。また、本格的な夏到来を前に、この先3カ月(4〜6月)の気温は全国的に平年を上回る見込みと発表されるなど、2026年は昨年以上に暑さ対策の前倒しや日常化が求められている。
そうした状況を踏まえ、ワークマンでは本格化する夏を前に、UV&酷暑対策新製品に特化した発表会を開催。45℃の酷暑環境を前提に作られた、思わず「そこまでやる?」と言いたくなるような酷暑対策製品が続々公開された。
「XShelter」素材を使用した商品の展示ブース
「XShelter」素材を使用した商品の展示ブース
ちなみに同社の発表によると、この10年で夏冬物の売上比率は逆転(2016年 夏35:冬65 → 2026年 夏60:冬40)しており、今後は先々の海外展開も見据え、温暖化傾向を先取りした“45℃が前提”の暑熱対策製品の開発を加速。2027年にはさらに夏物の比重を高め、夏65:冬35の比率を目指すという。
UVカット製品の展示ブース
サングラスや帽子、日傘、靴などの展示ブース
イベント序盤に行われたトークステージでは、ワークマン専務取締役の土屋哲雄さんより、同社の成長戦略および新商品が発表された。その概要は以下の通り。
ワークマン専務取締役の土屋哲雄さん(写真中央)らが最新ウェアを纏い、ステージに登壇
■日本の猛暑の現状とリスクについて
土屋さんによると、2025年に40℃超えを観測した日数は29日、最高気温は群馬県伊勢崎市の41.8℃だそうで、日本の夏の暑さはもはや「災害レベル」と言える。しかしこれは百葉箱で確認した気温であり、直射下での体感温度は45〜50℃に上昇するのでは?…と予測。また2025年5月〜10月にかけて、酷暑により救急搬送された患者の人数は数十万人にのぼり、軽症での搬送の件数も含めると、熱中症を経験した人は50万〜100万人はいたのではないか…とも発表された。
「いかにして45℃の過酷な環境で生き抜くか?」が課題
■市場構造の変化とワークマンの事業戦略
これに伴い、同社商品の季節売上比率にも大きな変化が見られ、前述のとおり夏冬物の売上比率は逆転。この数年で、防寒中心から夏製品が収益の中核になった。商品ごとに見ていくと、2026年の電動ファン付き・半導体直冷ウェアの生産・販売計画は、作業者向け:165万点、150億円。一般生活者向け:57万点、53億円を想定(総計画数:222万点、販売金額:203億円)。続いて暑熱リスク軽減ウェア「XShelter」の総計画数は278万点、販売金額は63億円。UVカットウェア・グッズの総計画数は260万点、販売金額は32億円を想定しており、いずれのカテゴリーでも市場における更なるシェア拡大を目指すという。
WORKMAN「UV&酷暑対策新製品発表会」は東京国際フォーラムにて開催
■製品ラインナップと技術詳細
「XShelter」素材を使用した電動ファンウェア
暑寒双方に対応する断熱ウェアのシリーズで、スーツ風、子ども用、ベストなど、多様なラインナップを展開。こちらのシリーズは、気温が体温を越える環境では外部熱を遮断し、ファン付き併用で汗の気化熱を最大化するのが特徴。同様の構造を採用した靴も展開しており、こちらは通気性・クッション性が高く、履き心地も強調した商品になっている。
「XShelter」素材を使用した電動ファンウェア
半導体直冷方式ベスト
半導体で上半身を直接冷やすことで「マイナス5℃の冷却」を体感。熱中症リスクを大幅に低減できる商品で、猛暑・UV対策市場のナンバーワンを目指す。
ちなみに、初年(2年前に発売)のモデルは、背中に取り付けた大きなアルミ板で冷却する仕様で、昨年(1年前)のモデルは冷却ポイントを5つに拡張。体の前後から同時に冷やすことで内部まで冷却が浸透し、中央部の過熱を防止する仕組みになっている。2026年発売の最新モデルは冷却ポイントが7つになり、土屋さんいわく、高炉近傍など極端な高温環境にも対応可能とのこと。
半導体直冷方式ベスト
通称「不審者パーカー」
UVカット製品は女性向けのものを多数展開してきたが、今後は男性向けの商品も同様に拡充していくという。その中でも、顔まで遮蔽してUVカットできるこちらの商品は、SNSなどで「不審者パーカー」と呼ばれ話題に。前年の約20倍を生産するも、それでも不足するほどの人気商品で、名称も「通称『不審者パーカー』」と改め、今年も大々的に展開していく。
通称「不審者パーカー」
世界初45℃対策ワークウェア
ワークマンが誇る「XShelter」素材に、東レの「超通気」「超遮熱」という特許技術を加えることで、45℃の環境下でも快適に過ごせるワークウェアを実現。コラボ初年となる2026年は作業服のみのリリースだが、2027年以降は作業者向けだけでなく、一般生活者向けの商品も展開予定。
世界初45度対策ワークウェア
発表会の会場では、各商品の展示ブースのほか、真夏の灼熱環境をイメージしたステージも用意され、超過酷環境でのファッションショーも実施。スポットライト、ハロゲンランプ、遠赤ヒーターを用いてランウェイに“真夏の灼熱環境”を再現し、そこをUVカットパーカーや暑熱軽減ウェアに身を包んだモデルたちが歩く…といった内容で、こちらも好評を博していた。
真夏の灼熱環境をイメージしたファッションショー
真夏の灼熱環境をイメージしたファッションショー
真夏の灼熱環境をイメージしたファッションショー
酷暑対策の取り組みを通して、暑さへの対策を特別なものから日常の当たり前へと変える“暑さ対策の標準化”により、誰もが快適に過ごせる社会の実現を目指すというワークマン。同社の商品展開をチェックしつつ、気になるアイテムがあれば購入・活用して、今年の夏を健康かつ快適に乗り切ろう。
取材・文=ソムタム田井
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