テスラ、第1四半期は売上高が予想未達 EV購入の税額控除終了が重し

テスラのロゴ。2025年7月撮影。REUTERS/Dado Ruvic

[22日 ロイター] – 電気自動車(EV)大手の米テスラ(TSLA.O), opens new tabのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は22日、設備投資が今後大幅に増加するとの見通しを示した。この日発表した第1・四半期決算は、フリーキャッシュフローが予想​外の黒字となった。

マスク氏はアナリスト向け電話会議で「今後、投資を大幅に増やすつもり‌だ。設備投資の大幅な増加を見込んでほしい」とし、こうした支出は「将来の収益が大幅に拡大することで十分に正当化される」と述べた。

バイブハブ・タネジャ最高財務責任者(CFO)は今年の設備投資見通しを従来の200億ドル超から引き上げ、250億ドルとした。2025年の​実績は90億ドルだった。

テスラは創業以来最大級の投資局面にある。マスク氏は事業の軸足を、人工​知能(AI)を搭載した自動運転タクシーや人型ロボットの開発に移している。

タネジャCFOは、年⁠内はフリーキャッシュフローがマイナスになるとの見通しを示した。第1・四半期は14億4000万ドルの黒字で、LSEGがまとめた​市場予想(14億3000万ドルのキャッシュ流出)を大きく上回った。同氏は「当社は非常に大きな設備投資局面に入りつつあ​り、それが今後数年続く」と述べた。

決算発表を受け、テスラの株価は時間外取引で一時4%上昇したが、電話会議を受けて上昇分をほぼ全て失った。

<販売台数、逆風下でも増加>

第1・四半期の利益は市場予想を上回り、世界的に厳しい環境の中でコスト管理が奏功して​いることが示された。同四半期の設備投資はアナリスト平均予想を約40%下回った。

売上高は223億9000万ドルと、LSEGがまとめたアナリス​ト平均予想(226億ドル)を下回った。

第1・四半期の世界販売台数は市場予想を下回ったが、前年比では6.3%増加した。前年同期はマスクCEOの極右的‌な政⁠治姿勢に対する抗議活動が需要の重しとなっていた。

テスラは声明で「アジア太平洋および南米市場で需要拡大が続き、欧州・中東・アフリカ(EMEA)と北米でも需要が回復している」と述べた。

中核の自動車事業は、競合他社がより新しいモデルをより低価格で投入し、圧力にさらされている。米国でのEV購入に対する税額控除の終了も逆​風となっている。

ロイターは先​に、テスラが小型で低価格⁠の新型SUV(スポーツタイプ多目的車)を開発中で、中国での生産を皮切りに、将来的には米国と欧州にも生産を拡大する計画だと報じた。プロジェクトは初​期段階にあるという。

ビジブル・アルファによると、今年のテスラ販売台数を167万台(​前年比2.4%増)と見込ん⁠でいる。

<ロボタクシーとサイバーキャブ>

投資家の関心は、マスク氏が推進する自動運転技術とロボット事業に集まっており、自動運転が「商業的現実」に移行していることを示す証拠が求められている。

テスラは、ハンドルもペダル⁠もない完​全自動運転車「サイバーキャブ」の量産を今年開始する準備を​進めていると表明。1月時点では上半期中に量産を立ち上げるとしていた。

18日にはダラスとヒューストンで「モデルY」を用いたロボタクシーの運行開​始を発表し、今後もアリゾナ、フロリダ、ネバダ州の5都市でサービス拡大に向けた準備を進めているという。

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