
テスラのロゴ。2025年7月撮影。REUTERS/Dado Ruvic
マスク氏はアナリスト向け電話会議で「今後、投資を大幅に増やすつもりだ。設備投資の大幅な増加を見込んでほしい」とし、こうした支出は「将来の収益が大幅に拡大することで十分に正当化される」と述べた。
バイブハブ・タネジャ最高財務責任者(CFO)は今年の設備投資見通しを従来の200億ドル超から引き上げ、250億ドルとした。2025年の実績は90億ドルだった。
テスラは創業以来最大級の投資局面にある。マスク氏は事業の軸足を、人工知能(AI)を搭載した自動運転タクシーや人型ロボットの開発に移している。
タネジャCFOは、年内はフリーキャッシュフローがマイナスになるとの見通しを示した。第1・四半期は14億4000万ドルの黒字で、LSEGがまとめた市場予想(14億3000万ドルのキャッシュ流出)を大きく上回った。同氏は「当社は非常に大きな設備投資局面に入りつつあり、それが今後数年続く」と述べた。
決算発表を受け、テスラの株価は時間外取引で一時4%上昇したが、電話会議を受けて上昇分をほぼ全て失った。
<販売台数、逆風下でも増加>
第1・四半期の利益は市場予想を上回り、世界的に厳しい環境の中でコスト管理が奏功していることが示された。同四半期の設備投資はアナリスト平均予想を約40%下回った。
売上高は223億9000万ドルと、LSEGがまとめたアナリスト平均予想(226億ドル)を下回った。
第1・四半期の世界販売台数は市場予想を下回ったが、前年比では6.3%増加した。前年同期はマスクCEOの極右的な政治姿勢に対する抗議活動が需要の重しとなっていた。
テスラは声明で「アジア太平洋および南米市場で需要拡大が続き、欧州・中東・アフリカ(EMEA)と北米でも需要が回復している」と述べた。
中核の自動車事業は、競合他社がより新しいモデルをより低価格で投入し、圧力にさらされている。米国でのEV購入に対する税額控除の終了も逆風となっている。
ロイターは先に、テスラが小型で低価格の新型SUV(スポーツタイプ多目的車)を開発中で、中国での生産を皮切りに、将来的には米国と欧州にも生産を拡大する計画だと報じた。プロジェクトは初期段階にあるという。
ビジブル・アルファによると、今年のテスラ販売台数を167万台(前年比2.4%増)と見込んでいる。
<ロボタクシーとサイバーキャブ>
投資家の関心は、マスク氏が推進する自動運転技術とロボット事業に集まっており、自動運転が「商業的現実」に移行していることを示す証拠が求められている。
テスラは、ハンドルもペダルもない完全自動運転車「サイバーキャブ」の量産を今年開始する準備を進めていると表明。1月時点では上半期中に量産を立ち上げるとしていた。
18日にはダラスとヒューストンで「モデルY」を用いたロボタクシーの運行開始を発表し、今後もアリゾナ、フロリダ、ネバダ州の5都市でサービス拡大に向けた準備を進めているという。

Tesla posts first quarter of cash burn in two years

The automaker produced 50,363 more vehicles than delivered in the first quarter
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