
嗅覚のデジタライゼーションにより新たな顧客体験を提案するセントマティックは4月29日まで、感性を香りに変えるフレグランス体験ラボ「フレグランス ディスカバリー ラボ(Fragrance Discovery Lab)」を東京・表参道の「オモカド」で開催している。写真やファッションを起点に香りを提案し、AIとの対話を通じて香りへの理解を深める体験を提供する。
会場では、好みの香りを見つける3つの体験を用意する。1つ目は、好きなものや思い出の写真からAIが印象や世界観を読み解き、感性に寄り添った香りを提案するプログラム。2つ目は、スマートミラーで全身を撮影し、ファッションを解析した上でなりたいイメージに応じた香りを導き出す体験だ。3つ目は、選定した香りについてAIがストーリーや印象を言語化するコンテンツで、香りの背景や個性を理解することで、自分らしい一本との出合いを後押しする。
体験後にアンケートに回答すると、イベント限定のオリジナルクリアケースをプレゼントする。会場では、協力パートナーであるフィッツコーポレーションのフレグランス製品を販売し、購入者には限定のミニフレグランスを用意する。
『カオリウム』で拡張する香り体験とグローバル戦略
同社は2019年、香りの超感覚体験を通じて心豊かな社会の実現を目指す共創型集団として設立。香りを言語化するAIシステム「カオリウム(KAORIUMU)」を軸に、新たなフレグランス体験を提案してきた。20年からは東京大学と共同研究を行い、「カオリウム」がもたらす社会的価値を科学的に検証している。
現在は日本のほか、香港、台湾、イギリスで事業を展開し、「カオリウム」の累計導入数は180以上。24年5月にはロンドンに海外法人カオリウムを設立し、25年2月には現地向けの公式ウェブサイトを公開。同年6月には、百貨店セルフリッジで開催された高級フレグランスブランド「タミーン フレグランス(THAMEEN FRAGRANCE)」の新製品発売イベントに「カオリウム」を導入した。さらに同年、世界最大級の国際的なデザイン賞「A’デザインアワード」でシルバー賞を受賞した。
海外展開について栗栖俊治代表は、「現在は各市場に適したローカライゼーションのための分析に注力している。フレグランス文化が成熟した地域で実績を重ねながら『カオリウム』の在り方を磨き込み、グローバルブランドへの導入を目指す。30年までにイギリス市場で確かな成長基盤を築く」と語る。

一方、日本ではフレグランス産業との連携強化に加え、異業種との協業を拡大する方針だ。「明治とは1月に、香りのしこうからチョコレートを提案するポップアップイベントを開催した。ウエディングや住宅、宝飾などの関連企業とも協業を進めており、顧客体験に香りという付加価値を組み込む機会の創出に注力する」と意気込む。
■Fragrance Discovery Lab
日程:4月21〜29日
時間:11:30〜19:30
場所:東急プラザ表参道「オモカド」5階 ZONE2
住所:東京都渋谷区神宮前4-30-3
入場料:無料(要予約)
※予約に空きがある場合は、その場での当日体験も可能
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