マーケットの乱高下が続き、「自分の資産は大丈夫なのか」と感じている方は多いのではないでしょうか。物価の上昇は日々の生活で実感しやすい一方、株や金利の動きは日々揺れ続け、その先行きは見通しにくい状況です。そこに「なんとなく怖い」という漠然とした不安が重なり、何から手をつけてよいか分からなくなることも少なくありません。
今回の『篠田尚子のMoney Podcast』では、ファンドアナリストの篠田尚子さんが「不安の正体」についてお話しします。緊迫した状況が続く中東情勢を受けて、今まさに多くの人が感じているお金への不安を3つに分解し、それぞれの対処法まで分かりやすく解説します。
(YouTubeのほか、Apple、Amazon、SpotifyのPodcastで全編を公開しています)
不安は「多い」のではなく「整理されていない」だけ
今日は「不安の正体」についてお話をしたいと思います。
株や為替などのマーケットは、非常に不安定な状況が続いていますよね。マーケットだけではなくて、私たちの生活を取り巻く環境も含めて、先行きの不透明感が高まっています。
そんなとき、いろいろとお金について不安を抱きがちですが、それは不安の原因が「整理されていない」ことによるケースが多いんです。
そこで今回は、お金にまつわる不安を、大きく3つに分けて考えてみたいと思います。
株価は大きく戻してきたが不安は尽きない(写真:つのだよしお/アフロ)
不安①インフレ:価値がじわじわ削られていく
まず一つ目が「お金の価値の変化」、つまりインフレです。
食料品、外食、光熱費…。現時点でも価格の上昇をすでに実感されている方が多いのではないかと思います。貯金の残高は減っていなくても、物価の上昇によって実質的にその価値が目減りしている状態、これがインフレです。
じわりじわりと迫ってくる、というのがこの不安の特徴です。派手に数字が動くわけではないけれど、気がついたら確実に価値が削られている。そういう種類のリスクです。

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