妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちの本当の苛立ち、あふれんばかりの悩みとは? 専門家の解説を元に、リアルな事象に切り込んでいく。それが『女たちの事件簿』
片山慎二さん(仮名・39歳)は、これまで定時退社を信条として生きてきた。管理職や飲み会は「コスパが悪い」と拒絶し、共働きの妻と家事育児を折半。家庭第一を謳ってきた自負があった。しかし、ここにきて妻から突きつけられたのは、あまりに冷酷な「戦力外通告」だった。
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「残業は基本NG。定時退社を徹底し、管理職には絶対になりたくないと公言してきました。責任だけが増えるポジションは、コスパもタイパも悪い。そう信じて疑わなかったんです」
その結果、会社での居心地は決して良くない。
「家庭に全振りしてきた代償ですから、仕方ないと思っていました。しかし、子どもの教育費に対して不安が募り始めた今、手詰まり感に襲われています。現状を維持するだけで精一杯の僕に、妻から厳しいジャブが入りました」
—このままの収入でいいなんて、思ってないよね?
妻がそう口にしたのには、切実な理由がある。
「小学生の娘と息子が、
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