満開の桜を背景に記念撮影する外国人観光客(c)news1

満開の桜を背景に記念撮影する外国人観光客(c)news1

【04月19日 KOREA WAVE】中東情勢の影響による原油高と為替のウォン安が重なり、韓国が外国人にとって割安な旅行先として注目を集めている。海外旅行のコストが上昇する一方、訪韓需要はむしろ拡大しており、春の観光シーズンは好調な立ち上がりを見せている。

観光業界によると、2026年2月の訪韓外国人は約143万人となり、前年同月比25.7%増加した。宿泊予約でも中国や東南アジアからの需要が大きく伸びており、韓国旅行の人気上昇が数字にも表れている。

背景には、ウォン安による体感価格の低下がある。為替が1ドル=1500ウォン前後で推移する中、外国人にとって韓国での宿泊や飲食、買い物のコストが相対的に下がり、費用対効果の高い旅行先として評価が高まっている。

一方で、韓国人の海外旅行需要は急速に冷え込んでいる。4月の国際線燃油サーチャージは過去最高水準の18段階に達し、前月の約3倍に急騰した。長距離路線では片道で最大約30万ウォン(約3万円)の追加負担となり、家族旅行では数十万円規模のコスト増につながるケースもある。

旅行会社によると、4~5月の海外パッケージ旅行のキャンセルは約7万2000人に達し、新規予約も大きく落ち込んでいるという。

こうした中でも、訪韓外国人の勢いは一段と強まっている。韓国のグループ「BTS(防弾少年団)」の公演が開かれた週には、外国人の宿泊予約が前週比で2倍以上に急増したとのデータもある。春の花見シーズンに合わせた韓国行き航空券の予約も、前年同期比83%増と大幅に伸びた。

観光地の広がりも特徴だ。これまでのソウル中心から、地方都市へと訪問先が分散している。釜山や慶州では外国人観光客が急増し、地域観光の新たな拠点として存在感を高めている。

特に釜山は取引額が前年比5倍以上に拡大するなど急成長を見せている。慶州でも桜マラソンに海外から500人以上が参加するなど、体験型イベントを軸に集客が進んでいる。

政府も国内旅行需要の喚起に乗り出している。文化体育観光省と韓国観光公社は、春の旅行促進キャンペーンとして鉄道割引や宿泊クーポンの配布を進め、海外旅行を控えた国内需要の取り込みを狙う。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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