撮りっぱなしの動画に“視点”を。親子の会話が広がるAI活用術

子どもの試合や運動会。

応援しながらスマホで動画を撮ったものの、家に帰って一度見返したらそれきり——そんな経験はありませんか?

「がんばってたね」「すごかったね」とは言えるけれど、どのプレーが良かったのか、どこが成長したのかはうまく言葉にできない。

スポーツ経験が少ない親ほど、もどかしさを感じる瞬間かもしれません。

そこで今回は、with class mamaで、日々の家事や子育てに生成AIを活用する方法を発信しているまりさんの書籍『AI×家事 毎日バタバタな3児ママがAIを使ってみたら、一人で悩む時間が消えた。』(扶桑社)を一部抜粋してご紹介。

撮りっぱなしの試合動画を“親子の会話ツール”に変えるAI活用術を解説介します。


撮りっぱなしの試合動画 解説をつけて見返すと 親子の会話に視点が加わる


記録しても、見返さなきゃ意味ないか。知識がないから、ふわっとしか褒められない。撮りっぱなしで、埋もれていくだけ……。


撮りっぱなしの動画たち。知識不足で褒め言葉が枯渇

子どものバスケの試合、サッカーの練習試合。親として応援しながらスマホで撮影するけれど、家に帰って一度見返したらそれきり。「がんばってたね」「すごかったね」という感想は伝えられても、具体的にどのプレーが良かったのか、どこに成長が見えたのかは、正直よくわかりません。特に私のようにスポーツ経験の少ない親だと、ルールも戦術も曖昧で、「あのパス、ナイスだったね!」くらいしか言えない。子どもが「今日のあのプレー見た」と聞いてきても、「うん、見たよ」と答えるだけで会話が終わってしまう。せっかく記録した動画なのに、ただの「撮りっぱなし素材」になってしまう。動画は増えていくけれど、そこから何も引き出せないもどかしさ。子どもは具体的なフィードバックを期待しているはずなのに。子どもが頑張った瞬間をもっと言葉にできれば、親子の会話も深まるのでは……。


ChatGPTに聞いてみた!

〈USER〉

(◯◯予選.mov)※MEMO:動画に強いGeminiにファイルを読み込ませる

この動画は小学生の息子のバスケの試合です。

「白いユニホームの背番号9」が息子です。※MEMO:「背番号」を指定して我が子に注目させる

バスケ未経験の親でも子どもを褒められるように、以下の点を教えてください。

【ナイスプレー】彼がチームに貢献している、よい動きはどこですか?(理由も)

【コーチ視点】もしコーチなら、彼にどんなアドバイスをしますか?



〈Gemini〉

動画をもとに、気づいた点を整理します。「白の9番(息子さん)」のプレーについて解説します。

【ナイスプレー!】※MEMO:「ナイスプレー」は褒める材料になる

0:15〜 オフボールの動き:ボールを持っていない時に、相手の死角に入ってフリーになる動きが素晴らしいです。これが得点のきっかけになりました。

0:42〜 守備の切り替え:シュートを外した直後、下を向かずに全力で戻り、相手の速攻を止めています。

【コーチ視点のアドバイス】

ドリブルの視線…1:20の場面、ボールを見すぎて視野が狭くなっています。顔を上げれば、奥にいるフリーの味方が見えたはずです。


視点が増えれば面白い。動画に意味を与える

実際に試してみると、息子との会話が変わりました。「そう! それ! 気づいた!?」と目を輝かせて、「あそこでディフェンスの裏に回り込んでさ……」と語り始めたんです。今まで「見たよ」で終わっていた会話が、こんなにも広がるなんて。ただの映像も、どこを見ればいいかという「視点」が加わると、意味のある情報に変わります。AIの解説は、スポーツ経験が少ない親には見えにくいプレーの意図を言語化し、観察のヒントを与えてくれます。なんとなく撮っていた動画が、成長を確認し合うコミュニケーションツールになり、親子の対話の質を変えてくれました。


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映像の「行間」まで読み取るAI


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