今シーズンのベースメイクアイテムは、高温多湿な夏に向けて、ロングラスティングを謳うものが大充実。それに加え、素肌でいるかのような心地よい仕上がりと軽い使用感、日中のスキンケア効果ももれなく発揮する機能は、今や基本装備といってもよいほど各ブランドが注力している。
数年前までは「肌に悪そうだから塗りたくない」と考える人も少なからずいたが、今や日中の過酷な環境から肌を守るためにも下地やファンデーションは塗るべきものにトレンドが大きく変わってきている。
メイクアップ・アーティストの鷲巣さんが語る、素肌っぽい仕上がりが好まれるのも、隠すことよりも素肌を健やかに保ちたいというマインドに消費者の意識がシフトしている表れなのだろう。
そんな薄膜でありつつ高いカバー力を実現しているのは、昨今の製造技術の進化の賜物。従来は顔料やピグメントなどの粉体と美容成分を大量に混ぜるとメイクくずれしやすいという問題があったが、水分と油分、粉体を高次元で安定させる技術が進み、高保湿なのに崩れない、薄膜で軽い使用感なのにカバー力は高いなど相反する要素の両立が可能になってきたことはうれしい限り。
ヒアルロン酸やナイアシンアミドなど美容成分を贅沢配合したディオールフォーエヴァーのリキッドファンデーションや、エイジング美容液「ダブルセーラム」と同様の水相と油相の二相式にすることでメイク効果とスキンケア効果を最大限に引き出したクラランスのリキッドファンデーションをはじめ、セルヴォークのような下地はもちろん、シャネルのエクラプルミエのパウダリーファンデーションやバーバリーのルースパウダーなど粉体が主役のものでさえ、ピグメントを美容成分でコーティングする技術により、さらさらのテクスチャーでありながら、日中の肌に美容成分を送り続けることを叶えている。


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