Pixel 10aは、2025年に発売された「Pixel 10」シリーズの廉価版に位置づけられるモデルだ。価格を抑えつつも、Pixel 10の要素を取り入れた製品となっている。

 筆者は今回、Pixel 10aとともに奈良へ旅へ出た。旅行において新型スマートフォンがどう活躍するか、ご紹介しよう。

スマートフォンで乗車できる新幹線

 今回の旅行は1泊2日。東京から新幹線で京都へ向かい、さらに乗り継いで奈良へ。奈良や吉野の寺社仏閣を巡る旅だ。すでに予定は事前に確定していたため、Pixel 10aを活用したのは旅立ちのタイミングからとなった。

 東海道新幹線では、ネット予約サービス「EXサービス」が展開されており、予約情報をモバイルSuicaを紐づければ、スマートフォンで新幹線に乗車できる。在来線から新幹線まで、スマートフォン一つで移動可能だ。

 列車に乗車する際は「何号車だっけ」「席ってどこ?」となりがちだが、ネットで予約した情報がGmailやGoogleカレンダーなどで参照できる場合は、グーグルのAI「Gemini」に聞けば教えてくれる。音声対話機能「Gemini Live」では、画面を操作する必要もないので手軽だ。

Pixel 10aのカメラ機能は? 10シリーズで搭載「カメラコーチ」が活躍

 奈良からはレンタカーで法隆寺付近へ。寺の参拝前に昼食を摂った。

 美味しい料理が出てきた際は写真を撮りたくなるが、筆者は料理の写真撮影は苦手だ。そのような場合に活躍するのが「カメラコーチ」。Pixel 10シリーズで初搭載された機能で、Pixel 10aでもこの機能を使うことができる。

 カメラコーチは、カメラの画面に表示されるアイコンをタップすることで起動する。現在写っている画面をAIが判断し、撮りたい写真を提案。選択した後は、コーチに従って構図やモードを変更するだけで、綺麗な写真が撮影できる。

 法隆寺などに参拝した後、奈良の中心部へ戻る。奈良公園へ向かうと、奈良の名物である鹿と遭遇した。

 ここで、Pixel 10aのカメラ性能を試してみた。本モデルの背面カメラは、メインカメラが4800万画素、0.5倍で撮影できる超広角カメラが1300万画素。最大8倍の「超解像ズーム」に対応する。超解像ズームは、撮影した画像を拡大すると粗さが目立ってしまうが、拡大なしでスマートフォンの画面で見る限りでは、そこまで気にならないレベルだった。

 レンタカー返却までの時間が余ったので、周辺のスポットを車窓観光しつつ、駅へ戻るルートを考えた。このような場合にもGeminiが活躍。旅先のような地理感がないエリアでも、ルートをアドバイスしてくれる。

まるで即席の観光ガイド?

 翌日は、吉野へと向かった。桜で知られる吉野だが、今年は例年よりも開花時期が早かったようで、訪問時は残念ながら見ごろを終えていた。年始より桜の見ごろを狙ってスケジュールを立てていたのだが、こればかりはAI全盛時代でも難しい。

 吉野といえば、南北朝時代に南朝が本拠地とした場所だ。これは一般常識として知識があるが、なぜ吉野が選ばれたのかは、恥ずかしながら筆者は知らなかった。このような場合でも、Geminiに聞けば解決。まるで即席観光ガイドのようだ。ちなみに、南朝が存在した56年の間、吉野だけを拠点としていたわけではなく、一時は大阪市の住吉にも移っていたことがあるそうだ。

 即席ガイドとなったGeminiに、吉野の見どころも聞いてみた。奇をてらったスポットを紹介するわけではなく、知名度の高い場所を挙げているのだが、Googleマップで各スポットを巡る観光ルートも作成してくれた。筆者はこのガイドを活用することはなかったが、ノープランで出かけた場合には役立ちそうだ。

 旅を通してPixel 10aを使用したが、やはりAI関連機能の進化が便利さに直結している。Geminiに聞くことで道中の困りごとを解決できるほか、カメラコーチで写真撮影も楽しくなる。ハード面も、2日間使用した限りではあるが、廉価版モデルに求められる水準を満たしている印象だ。

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