綾姫ブレンド 飛鳥の香り 地元コーヒー店が独自開発、奉納

奉納した綾姫ブレンドを手にする三浦さん=安城市姫小川町で

 安城市姫小川町の浅間神社で5日、月次祭(つきなみさい)が行われた。地元でコーヒー専門店を営む三浦拓也さん(33)が、地域に伝わる「綾姫伝説」にちなんで独自に開発した「綾姫ブレンド」を奉納。「伝説を広く知ってもらい、安城の知名度向上などにつなげたい」との願いを込めた。 

 綾姫伝説は、飛鳥時代に孝徳天皇の娘とされる綾姫が都を離れてこの地にたどり着き、住民らの手厚いもてなしを受けながら生活したという内容。町名の由来にもなっているという。

 この地域で生まれ育った三浦さんは全国的なコーヒーの焙煎(ばいせん)大会で優勝経験があり、2023年に地元で高品質な「スペシャルティコーヒー」の専門店「FUKUSUKE COFFEE ROASTERY(フクスケコーヒーロースタリー)」を開いた。

 地元の小学校に通っていた頃に、伝説を語り部から聞いたという。「伝説を知っている人が年々少なくなっている。地元の人間として、改めて伝説のことを知ってもらいたい」と、25年春に姫の名前を冠したブレンドを開発した。

 エチオピア産の豆2種類を使い、酸味が多く苦みは控えめ。白桃やマスカット、花を感じさせる風味が特徴という。「綾姫をイメージして女性らしく、上品な味わいに仕上がっている」と三浦さんは語る。

 月次祭には住民ら約20人が参加し、三浦さんがいれたばかりのコーヒーや豆を奉納。祭事後にブレンドを味わった参加者らは「フルーティーでとてもおいしい」などと感想を話した。

 三浦さんは「この地域には神社や古墳が多く、歴史が魅力になっている。コーヒーを機に、地元の人にもそうでない人にも、伝説や歴史へ関心を持ってもらいたい」と話した。

 ブレンドは4月いっぱい販売している。100グラム1500円(税込み)から。(問)同店=0566(91)5897(白名正和)

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