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体験がすぐに子どもの中に根を下ろし深まっていくとは限らない。親はどのような視点でどのように伴走するのが良いのか
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中学受験が過熱する中「あえて中学受験を選ばない」家庭の中には、子ども自身に学びの楽しさや目標を見つけてほしいと、学びにつながる体験活動を重視しているケースが少なくありません。ですがこうした体験は必ずしも親が期待する通りに、すぐに子どもの中に根を下ろして深まっていくとは限りません。体験を通じて学びをしっかり深めていくために親はどのような視点でどのように伴走するのが良いのでしょう。
【年齢別記事 小学校高学年のママ・パパ向け】
(1) 記憶定着やミス撲滅に絶大な効果 科学的根拠のある2つの勉強法
(2) 中学受験しない高学年家庭 「体験」への過剰な期待が空回りの原因に←今回はココ
(3) 私立中学に受かっちゃった…学費、学用品がケタ違い 教育費どうする?
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親は「体験」に抱きがちな2つの幻想を手放すべき
「英語に興味を持ってほしいと思って、海外旅行に連れて行ったものの、帰国後さほど英語に興味を持つ様子はない」「どの体験もそこそこ楽しむだけでさほど深まらず、体験の食い散らかしになっている」。中学受験を回避し、体験を通じた学びにかじを切ったつもりが、思ったほど体験が深まらない状況にやきもきする高学年の親は少なくありません。
このまま何もせずにぼーっと過ごすだけでは中学受験組と埋められない差が開いてしまうと焦り、教科学習に直結する体験を押し付けて「英語はやったほうがいいから」と語気を強めてしまう親もいるかもしれません。しかし、そうした姿勢では自主的な学びを求めて中学受験を回避した意味がなくなってしまいます。
「教育熱心な家庭ほど『体験の空回り』に不安を覚えやすい」と話すのは教育専門家の石田勝紀さんです。そもそもこうした焦りを感じる親ほど、体験に幻想を抱いてしまっているため、まずはそこを捨てるべきだと言います。
石田さんが指摘する幻想の1つ目は「体験やそこから派生する探究が、すぐに学力アップにつながるという考え」。そして2つ目は「高額なキャンプやプログラム、海外旅行など、コストをかけた分、収穫があるはずだという考え」だそう。詳しく聞いていきます。

